ayaka nakamuraは1988 年 東京都生まれ、2013 年 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。
絵画に限らず、アニメーションなど映像作品の制作も展開。2016 年の六本木アートナイトで行った横 7m・高さ 3m のパネルのライブペイントが好評を博し、イベントなどでライブペイントを行っています。
「命の存在」をテーマに、繊細かつ力強い画面を作り出し、近年ではアメリカ・デンマーク・中国にて滞在制作を行うなど、国内外で精力的に活動中。
tagboatにて2回目の個展を控えたayaka nakamura。その作品に込められた思いとは、どんなものでしょうか。
ayaka nakamura |
大きく繊細な、自然の息遣い
伸びやかに引かれた、繊細かつ大胆なストローク。
たっぷりと乗せられた絵具による、表情豊かなテクスチャー。
作家が作品と対話しながら感覚的に重ねていく一筆一筆が、立体的に、エネルギッシュに立ち上がります。
作品を近くで見れば、まるで雄大な自然の風景のようなその迫力を感じ取ることができるでしょう。
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 45x 60 x2cm, 2021
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 42x 53.7 x3.4cm, 2023
生命が交わる瞬間
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 65x 91 x2.5cm, 2020
命あるものたちは、個々は小さな存在であったとしても、集まることで宇宙全体を構成しています。
直接交わることはなくても、互いに少なからぬ影響を及ぼし合い、過去から未来へと繋がっていきます。
作品の中では線の上に線が重ねられ、色と色がぶつかり合い、破壊と創造が繰り返されています。
交錯する筆の跡が作り上げた唯一無二の風景に、作家は生命の交わりそのものを重ねているのです。
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 67x 92.5 x5cm, 2023
キャンバス・アクリル絵の具, 40x 60 x2cm, 2019
今ここにいるあなたの存在へ
「your blue」 ウェリスアーバン水天宮前 ラウンジ内
いつか感じたことのある、爽快に吹き抜ける風や、ざらつく土の手触り。
作品を前にしたとき沸き起こるさまざまな感覚は、言葉にしなくても鑑賞者に優しく寄り添います。
作家は、命の儚さと強さ、そして長い人生という旅で関わる人々へ思いを込めて、作品を描きます。
大きな自然の存在に触れることは、今ここにいるあなたやわたしの存在に触れることでもあるのです。
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 42.5x 55 x4cm, 2023
アクリル絵の具・メッキ調顔料・キャンバス, 42.5x 55 x4cm, 2023
展覧会情報
ayaka nakamura「Into the forest」
2023年7月6日(木) ~ 7月29日(土)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
*初日の7月6日(木)のみ17:00-19:00営業。
*オープニングレセプション:7月6日(木)18:00より
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
tagboatギャラリーにて現代アーティスト・ayaka nakamuraによる個展「Into the forest」を開催いたします。
武蔵野美術大学油絵学科版画専攻を卒業後、自然の生命を描き続けるayaka nakanura。近年では、韓国、中国などアジアから海外へ向けて発信の幅を広げています。
制作は、日々撮りためた風景から始まり、アクリル絵の具によって自然の持つエネルギーを幾重にも画面に重ねては崩していきます。自然の地質、匂い、息遣いを彷彿させる即興的な線と爽快感溢れる素材の蓄積は、私たちの記憶の風景にリンクします。
タグボートでは2回目となる本個展では、新作約15点を展示・販売いたします。破壊と創造を繰り返し自然や生物の息遣いを追い求めた命の交わりを是非、ご高覧ください。
CONCEPT
風景の中に存在する命の関わりと、生命を描く
Expressing the relationship between life and the life that exists in the landscape.
自然に触れると、自分の存在を感じる時があります。
それは、生きることにひたむきな命の存在が、自分の存在を教えてくれるからです。
私たちは、一人一人はちっぽけな存在ですが、多くの命が集まり、この大きな宇宙を作っています。直接的に関わらなくとも、過去から今へ続く命の存在によって今この瞬間がつくられ、あなたも、私もその一部だと思うのです。
私の作品は、線と色の重なり、そして構築と破壊を繰り返すことによって出来上がります。
下へ埋もれてしまった線や色も、後になってテクスチャーとなり、一つ一つの形や色の存在が、他の形と色を引き立て支えます。
すべての瞬間は、命の交わりが織りなす一瞬の奇跡で、二度と同じものはありません。
何か一つ欠けてしまったら、この瞬間もこの絵も存在しません。
命の存在に触れることは、自分の存在に触れること。
「命の存在」を描くということは、あなたを描き、自分を描いているのかもしれません。
作品は、見てくれる人がいて初めて存在できます。
そして、作品の存在が、あなたの存在に繋がることを願って。
ayaka nakamura
ayaka nakamura「Into the forest」一部作品事前販売は抽選を実施予定です。
応募期間:6/27(火)~7/2(日)
当落連絡:7/4(火)、7/5(水)
ayaka nakamura |
1988 年、東京都生まれ。
2013 年、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。
国内外で活動し、近年ではアメリカ・デンマーク・中国にて滞在制作を行う。
「命の存在」をテーマに、繊細かつ力強い画面づくりを目指し、絵や映像などを手がける。
2016 年の六本木アートナイトで行った横 7m・高さ 3m のパネルのライブペイントが好評を受け、
イベントなどでライブペイントを行うようになる。
主な個展に Bunkamura Box Gallery(東京)、MU GALLERY (東京)、
参加したグループ展は EPICENTRO ART(ベルリン)、White Box(NY)、WAH Center(NY)、Anthology Film
Archives(NY)、ART FORMOSA(台北)、OLA Galleri & Ateljé(スウェーデン)などがある。
近年では、アメリカ・デンマーク ・上海などで滞在制作を行う。
大型新人発掘アートコンテスト「ARTIST NEW GATE」第 1 回 グランプリ受賞
第 1 回 NY 公募展アートインキュベーション, 最優秀賞受賞
学歴
2009-2013 武蔵野美術大学 油絵学科版画専攻
2005-2006 交換留学生としてアメリカ・ミズーリ州滞在
個展
2023
12/28-01/24 small sun / IDEE TOKYO, 東京
2022
11/05-11/19 Remembering The Wind / MU Gallery, TERRADA ART COMPLEXⅡ 天王洲 東京
02/09-02/15 ayaka nakamura winter ll / あべのハルカス 近鉄本店, 大阪
01/28-02/03 ayaka nakamura winter / Gallery Seek, 銀座 東京
2021
08/24-09/13 ayaka nakamura 展 wind / 阪急メンズ東京 TAGBOAT, 有楽町 東京
03/24-03/31 ayaka nakamura exhibition / Bunkamura Box Gallery, 渋谷 東京
2020
11/20-11/29 Somewhere / 江夏画廊, 港区 東京
2018
01/10-01/23 Shine / 江夏画廊, 港区 東京
2013
02/12-07/12 先 / Pepper’ s Gallery, 銀座 東京