タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
アーティストになったきっかけ、作品制作方法、作品への想いなど、普段は聞けないようなお話が満載です。
毎週更新していきます。ぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
好き・嫌いと認識するよりも前から、家具から壁からどこでもずっと描いているような子どもだったらしいです。
紙からはみ出すのを止めなかった母には感謝しています。
ただずっと側にありすぎて、好きかと聞かれたら「好きなのかな…?」という感じです。
実際、制作中は集中しすぎて生活がおろそかになるし、体重は減るしで、改めて考えると、なかなか過酷ですね… ただ制作している時の集中がすごく静かで爽快なんですよね。
そして、つくったものに反応をいただけるのが嬉しくて、
人が好きで、人とつながりたいから描いているのかな、と思います。
美術の道に進むことになったきっかけは?
最初、あまりにも近くにありすぎて、選択肢になかったんですよね。
きっかけは大学受験でしょうか。
その前にアメリカで1年間の交換留学を高校生の時に経験したのですが、
音楽と、何か作ることばかりしていて、(英語ができず)言葉で繋がれなかった分、感覚で人と繋がれて、それで「こんな世界もあるんだ…!!!」と。
そして、
音楽の道を選びました。
美術ではなく。
当時、新鮮度が音楽の方が高かったんですよね。(描くことは最初から側にあったため)
でもやっているうちに音楽に対して自分の感覚から少し距離を感じてしまって、
じゃあどうしようかな、と。
それが高校を卒業して1年経った後でした。
周りの人に大学へ行くのも良いのではと進められて、
美大と医大、どちらに進もうかと考えたのですが
まずは昔から側にあった美術の方へ進んでみようかな…と。合わなかったら医大に行こうと思っていました。
どうして医大?と思うかもしれませんが、
ずっと「世の中を良い感じにしたい」と思っていて、
医療は直接的に人間が生きて行く上で必要なもので、自分のなかでとてもリアルだったんですよね。
なので美大か医大か悩みました。
今は美術をやっていますが、
「作品を見た人の世界が良いものになるように」と思いながらつくっています。
エネルギーがぶつかった時に感動が生まれると思っているのですが、それは人の世界を良いものに変えて行く力になると思っています。
ベースの思いは同じです。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
ずっとイベントや展示には出させていただいていたのですが、
「これが今の自分だ!」と出し切ったのは大学の卒業制作・発表でした。
これがあったから今につながっています。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
朝方なので、午前中にがっつり制作する、という感じです。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
木版画やアニメーション、ペインティングなど様々な表現を活用しているのですが、
ペインティングの場合、
アクリル絵の具やパステル、色鉛筆、なんでも使います。発色は油絵の具が好きなのですが、自分の制作リズムと合わないので粉っぽいもの、乾きが早いものを画材として活用しています。
8割ぐらいまでは息を忘れるくらいスピードに乗せながら描いていき、
後の2割がとても時間を要します。1つの点だけでも全体のバランスが変わってしまうので、その都度全体を調整していきます。
現在、力を入れて取り組んでいること
作品と自分の感覚の精度を上げていきたいと思っています。
今や作家はつくるだけではなく、人に伝える上でコンセプトや言語化をすることなど
色々なことが求められています。
もちろんそれらも大切ですが、そればかりを考えてしまって…
最近はもっと作ることに集中したいなと思っています。
人の心に直接とどくもの、
例えば街中で飾っていたら人が足をとめてくれるような、静かな強いものをつくりたいです。
将来の夢、みんなに言いたいこと
作品を多くの人に見て欲しいです。そして、多くの人と話したいです。
何を考えていて、何を思っているのか。
自分一人だと、限界がありますが
作品が場所も時も越えて、色々な人と会って、話してくれたらな、と思います。
もちろん、自分が生きている限りは自分もあちこちで展示して、人に会っていきたいです。
命のはかなさと強さ、そして人生という旅について
いつも命は一つで、世の中は一つの集まりだと思っている。
私がいるからあなたが居て、あなたが居るから私が居る。
だから世界はすばらしくて、それぞれ別だから悲しいこともおこる。
1988年、東京都生まれ。
2013年、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。
手描きをメインに、繊細かつ力強い画面づくりを目指し、アーティストのミュージックビデオやアートワーク、テレビ番組のアニメーション、装丁のイラストなどを手がける。映像作家100人 2015(BNN出版)に掲載。
2016年の六本木アートナイトで行った横7m・高さ3mのライブペイントが好評を受け、イベントなどに出演するようになる。
画家・木版画家としても国内外で活動し、主な個展にPepper’s Gallery(東京)、江夏画廊(東京)、参加したグループ展はEPICENTRO ART(ベルリン)、SHOK JAIN GALLERY(NY)、WAH Center(NY)、Anthology Film Archives(NY)などがある。
学歴
2013-2009 武蔵野美術大学 油絵学科版画専攻
個展
2013 先 / Pepper’s Gallery 東京
2018 Shine / 江夏画廊 東京
主なグループ展
2014
– JART4th” Williamsburg Art & Historical Center (WAH Center) / NY 米国
2015
– BAPA (Both Art and Programming Academy) /ヒカリエ8 / 東京
– 5different landscapes / EPICENTRO ART ベルリン 独国
– TOKYO art crossing BERLIN / neurotitan gallery ベルリン 独国
2016
– Border / 3331 アーツ千代田 東京
– 六本木アートナイト / 東京
– 宇宙視線 / 江夏画廊 東京
2017
– 池袋アートギャザリング/ 東京芸術劇場 東京
– Independent NY 2017 / ASHOK JAIN GALLERY NY 米国
主な映像・アニメーション上映
2015
– DOTMOV FESTIVAL 2015 / 札幌、名古屋、福岡、静岡、京都、大阪、岡山、東京、 バリ、ジャカルタ、香港、ロンドン、ストックホルムにて上映
– TOKYO SCREENING” KINO CENTRAL (in Haus Schwarzenberg) / ベルリン 独国
– TOKYO art crossing BERLIN / neurotitan gallery ベルリン 独国
2016
– TOKYO SCREENING / Anthology Film Archives NY 米国
アーティストブック展示・販売
2014 Neurotitan shop, Motto, Modern Graphics ベルリン 独国
2015 THE NY ART BOOK FAIR_10th / MoMA PS1 米国
2018 JAPANESE YOUNG ARTISTS’ BOOKS FAIR 12th / 新宿紀伊国屋・ちえの木の実 東京
賞
2015
– MEC Award 2015 MV「砂漠の夜の夢」入選
– DOTMOV FESTIVAL 2015 MV「Smoke Tree」入選
2016
– DesignAwards Asia MV「砂漠の夜の夢」DESIGN OF THE DAY (11/11) 受賞
2017
– IAG AWARD(池袋アートギャザリング) 平面:準入選 / 映像:入選
– DesignAwards Asia MV「Smoke Tree」DESIGN OF THE DAY (6/2) 受賞
– Independent TOKYO 2017 審査員特別賞・車 洋二賞 (KURUM’ART contemporary)
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