中島友太はヒロ杉山率いるエンライトメント所属のアーティスト、アートディレクター、グラフィックデザイナー。
彼は日常生活で収集したものを自身のフィルターを通しインプットとアウトプットを繰り返し絵画を制作しています。
構成→解体→再構成を繰り返した作品は、過去、現在、未来が混ざり合い、同時に進行しているかのようです。
中島友太 Yuta Nakajima |
構成、解体、再構成を繰り返す
中島友太はインターネットや紙媒体から琴線に触れたイメージを拾い集め、コラージュし、キャンバスに落とし込みます。
デジタルからアナログへの変換の間に生じる偶然のエッセンスを取り込みつつ、インプットとアウトプットを繰り返しているのです。
膨大な量のイメージから生まれるもの
グラフィックデザイナーとしても活躍する中島友太にとって、日々触れるイメージの情報量は膨大なものです。
自ら撮りためた写真などでZINEを作り始めたことから、キャンバスに絵を描くことに繋がっていきました。
広告の中で消費されていくイメージをつなぎ止め、独自の解釈で一つの画面の中で捉え直すことにより、新たな意味を与えるかのように作品が作られています。
過去と未来が重なるコラージュ
幅広く集められたモチーフが重なり合い、懐かしさと同時に新しさを感じさせます。
ジャンルの壁を超えて力強く結びつけられたイメージは、視覚を揺さぶるパワフルな現象として私たちの前に現れます。
中島友太 Yuta Nakajima |
1993年生まれ、大阪府吹田市出身。東京在住。
ヒロ杉山率いるエンライトメント所属のアーティスト、アートディレクター、グラフィックデザイナー。
日常生活での出来事や現象を撮影した写真、今まで収集してきたネットやSNS上の画像、
スクリーンショット、漫画、古本の切り抜きなどをまとめたフォルダの中から、
琴線に触れたオブジェクトをセレクトし、デジタル上でコラージュ。
自身のフィルターを通しインプットとアウトプットを繰り返し、ペインティングや
再コラージュをしてキャンバスに落としこんでいる。
そんな構成→解体→再構成のループの中で徐々に過去→現在→未来が同時に
並行して進行していることに気づく。
そこにできた具体と抽象のイメージとの摩擦で生じる時空の歪みが、
作品の構成に多大な影響を及ぼしている。
【主な展示】
2018年 「Here is ZINE Tokyo 16」 トーキョー カルチャート by ビームス(東京)
2018年 「HILLS ZINE MARKET 2018」 六本木ヒルズ A/Dギャラリー(東京)
2019年 「HILLS ZINE MARKET 2019」 六本木ヒルズ A/Dギャラリー(東京)
2020年 「HILLS ZINE MARKET 2020」 六本木ヒルズ A/Dギャラリー(東京)
2020年 「WAVE 2020」 3331ArtsChiyoda(東京)
2021年 「HILLS ZINE MARKET 2021」 六本木ヒルズ A/Dギャラリー(東京)
2021年 「WAVE TOKYO 2021」 3331ArtsChiyoda(東京)
2021年 「UNKNONWN ASIA 2021」 グランフロント大阪(大阪)
【主な受賞歴】
2021年 「UNKNONWN ASIA 2021」 徳光健治審査員賞