秋元机はイラストレーション、マンガ、アートなど分野にこだわらずに活動する東京在住のアーティスト。
2012年、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」”第二回ほぼ日マンガ大賞”を受賞し、「大きいほうと小さいほう」を連載中。2017年「UNKNOWN ASIA」でBenny Au賞、Eric Zhu賞など多数受賞。近年はバンコクでのアートフェアの参加、ソウル、香港、深圳、台北で個展をするなど作家活動の幅を拡げています。
懐かしく、エキゾチックで、だけど新しい、そんな観る者を惹きつけてやまない魅力を持つ作品群をご紹介します。
秋元机 Tsukue Akimoto |
断片的なイメージが生むもの
秋元机が長年探求し続け、作品に取り入れているコラージュという手法。
コラージュによって生まれるイメージは、自身の想像力を超えたものを作ることができるといいます。
元々の図像を切り取り、意味から解放されることで、緊張感の中にある種の「間」が生まれ、可笑しみの気配が漂い始めます。
木製パネルにコラージュ, 29.7x 21 x2cm, 2019
木パネルにコラージュ, 25.7x 18.2 x2cm, 2023
木パネルにコラージュ, 25.7x 18.2 x2cm, 2023
異国情緒あふれる、独創的な世界
アジアの古本屋や蚤の市に行ったときに目に入ってくるような、少し色褪せたような懐かしい色合い、そして見慣れない図像。
どこかで見たことがあるようで、全く新しく感じられるイメージは、作家が培った独自のセンスにより切り取られ、未知の世界を展開します。
作品の中にはめくるめく景色が広がり、突拍子もないものに出会ったときの驚きや不思議な安心感など、さまざまな感覚を同時に引き起こすのです。
キャンバスにアクリル絵の具, 91x 91 x2cm, 2022
キャンバスにアクリル絵の具・コラージュ, 100x 72.7 x2.5cm, 2023
木パネルにコラージュ, 25.7x 18.2 x2cm, 2023
新たなイメージを模索する
キャンバスにアクリル絵の具, 145.5x 97 cm, 2022
想定の範囲をやすやすと飛び越えていく、魔法的な空想の世界は、
想像力の限界のさらに外へ外へとはみだしていき、留まるところを知りません。
常に新しいスタイルを模索し、まだ見ぬ表現を深めていく秋元机。今後の展開にますますご注目ください。
キャンバスにアクリル絵具、スプレー、スタンプ, 20x 60 x3.5cm, 2022
キャンバスにアクリルスプレー、コラージュ, 60.5x 72.5 cm, 2020
キャンバスにアクリル絵の具, 65.2x 91 cm, 2022
秋元机 Tsukue Akimoto |
東京在住。イラストレーション、マンガ、アートの分野にこだわらずに活動している。
Tokyo Illustrators Society会員。タグボートにて作品取り扱い。
2013年から漫画「大きいほうと小さいほう」を「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載中。
●Award history
2018 TIS(Tokyo Illustrators Society)公募銅賞 / 伊藤桂司大賞
2017 「UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka」グランプリファイナリスト
審査員 Benny Au賞(香港)/Eric Zhu賞(深圳)
レビュアー 大谷時正賞/小吹隆文賞/窪山洋子賞
2012 「ほぼ日刊イトイ新聞」”第二回ほぼ日マンガ大賞”グランプリ
●Exhibition
2021.9.3-14 個展 “CUL-DE-SAC” @THE____GALLERY 東京
2019.5.3-16 個展 “雰囲気航空” @DMO ARTS 大阪
2018.10.31-11.5 個展 “Bizarre Souvenir” @荻達寓Diida art box 台北
2018.10.11-14 個展 “Exotic bazaar” by Fringe art center @OCT-LOFT 深圳
2018.10.6-8 個展 “Strange market” by miniminigallery @PMQ 香港
2018.8.12-7.28 2人展 “TOKYO JAMAIS VU” @田園城市生活風格書店 台北
2017.12.2-24 個展 @사슴책방 Deer bookshop ソウル
2014.5.10-25 個展 “ドローイングおじさん” @FORT by PORT 東京