2022年11月4日~11月24日まで阪急メンズ東京7Fで開催していた「CORE part12」ご出展の秋元机さんにお話を伺いました。
| 出展作品について
今回のCORE part12出展作品は、いずれも以前制作したコラージュ作品を絵画として再構築した作品となっています。
「Pink Grapefruits」 「Avocado Soup」
| コラージュの試作
秋元さん曰く、コラージュには下記の2種類があるそうです。
1、あらゆる断片的なイメージを組み合わせ、新たな意味を生み出すことを目指すもの。
2、元の図像からイメージを切り取ってゆき、意味を解体することに主眼を置いたもの。
秋元さんは先の2種類のコラージュのうち、後者の役割を持たせることを念頭に置いて自身の作品を制作しています。
| 想像を超えたイメージ
秋元さんのコラージュ制作歴は非常に長く、以前からその手法に興味深さを見出し、惹かれていたそうです。
「ほぼ日刊イトイ新聞」”第二回ほぼ日マンガ大賞”を受賞し、味のある手書きのイラストとシュールな物語が魅力のイラストレーションを描く秋元さん。イラスト、マンガ、アートの分野にこだわらずに活動していますが、自分の想像力で生み出すイメージの限界性を常に意識しており、そのうち「想像の外側へはみ出したイメージを創造する」ことが、自身の制作に一貫するテーマの一つとして確立し始めたと言います。
秋元さん
「コラージュで生み出されるイメージは、自分の想像力からは決してつくり出すことができない」
この言葉から、秋元さんがコラージュにこだわる理由は、コラージュによって生み出されるイメージは容易に想像の壁を越えることができるという部分にありそうです。
| コラージュの素材はどこから?
雑誌や本からの取材がほとんどで、コラージュのために購入するものが大半を占めます。
| スタイルのアップデート
秋元さんはアート制作において何度か作風の変遷を経験しています。
常に新しく、より良いスタイルや表現を模索し続けており、ひとつひとつの作品の制作にその意識をもって取り組んでいます。
改善の糸口は、実際に作って、形にしてみて、その振り返りを積み重ねて徐々に見出していきます。いずれの作品制作にも常に緊張感を持って取り組んでいることが伺えました。
「CORE part12」の展示は終了していますが、出展作品はタグボートのオンラインからご覧いただけます!
秋元机アーティストページ
▼https://www.tagboat.com/products/list.php?author_id=1005890
「CORE part12」展覧会HP
▼http://tagboat.co.jp/core-part12/
インタビュー:隅田
撮影:鈴木
記事・編集:板橋、眞岸