友成哲郎は1986年神奈川県生まれ。2011年 東京造形大学大学院 造形研究科 美術研究領域(彫刻) 修了。
かわいらしい動物や誰もが知る名画など、親しみやすいモチーフをユーモアをまじえてアレンジした作品を発表し続けています。
リアルに作り込まれた質感は見る者に純粋な驚きを与え、更にテーマを深く知るといくつも意味が込められていることがわかります。
その根底にあるのは「面白い!」を追求したいという思い。
作家はtagboat Art Fair 2023(2023年4月14日-16日開催予定)に出展予定。人間の内面性を見つめる鋭い視点を、これまでの作品を通してご紹介します。
友成哲郎 Tetsuro Tomonari |
動物の習性に見る人間らしさ
人間の行動をまるで動物のしぐさのように感じたことはないでしょうか?
何かをねだるように見上げる猫の眼差し、地面に貼りつくように低姿勢になるカエルのポーズ…。
作家が生み出す、人間の顔を持つ動物の立体作品シリーズには、生き物に対する鋭い観察力が垣間見え、「面白い」を追求したユーモアがあふれています。
シリコン・布・毛・石膏にアクリル・レジン, 13x 15 x16cm, 2020
SOLD OUT
シリコン・布・毛・ポリマークレイ・石膏・レジン・アクリル絵の具・マニキュア, 14x 11 x10cm, 2017
SOLD OUT
名画の中から飛び出した、現代の人間が持つ欲望
キャンバスにアクリル絵の具, 41x 31.8 x2cm, 2022
SOLD OUT
作家が2020年から制作を開始した、名画へのオマージュを込めた新シリーズ。
フェルメールの真珠の耳飾りの少女やゴッホのひまわりなど、誰もが知る有名絵画を題材にしながらも、
そこに投影されているのは、人生の儚さや承認欲求といった人間の内面性に迫るテーマです。
偶像崇拝から転じてアイドルを崇拝することやそこに渦巻く承認欲求、花の命のように儚い時間の流れと人間の生きづらさなどを描きます。
西洋と東洋、古典と現代、動物と人間など、対比を意識しながら丹念に描きだされる作品は、リアルな手触りを伴って鑑賞者の目に映るでしょう。
キャンバスに油絵の具, 41x 31.8 cm, 2021
紙に鉛筆, 29.7x 21 cm, 2020
木彫で表す”心地良さ”
tagboat Art Fair 2023 出品予定作品「靴湯 -half size- #4」
お気に入りのスニーカーでどんどん歩くと、楽しくても次第に足に疲労が溜まっていきます。
そんなとき、疲れ切った体で飛び込む温泉はまた格別… といったシチュエーションを想起させる、ユニークで心安らぐ作品です。
休息や癒しを求めてしばし休憩する人物は、靴にすっぽりとおさまっています。
木彫による作品に表現されているのは、靴の履き”心地の良さ”、そして温泉の”心地の良さ” です。
木製パネルにアクリル絵具, 24x 33 x1.6cm, 2022
SOLD OUT
人間の内面や心理への深い洞察が込められた、友成哲郎によるユーモアあふれる作品を、是非会場でご覧ください。
tagboat Art Fair 2023
〒105-7501
東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
東京都立産業貿易センター 浜松町館 2F,3F
JR/東京モノレール 浜松町駅(北口)から徒歩5分
ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩2分
都営浅草線/都営大江戸線 大門駅から徒歩7分
友成哲郎 Tetsuro Tomonari |
グループ展
2009 「LOOP展」 大倉山ギャラリー (神奈川)
「彫刻の五、七、五」 沖縄県立芸術大学 (沖縄)
2010 「前橋アートコンペライブ2010入賞作品展」前橋プラザ元気21別館 (群馬)
2011 「西荻!百鬼夜行展」 SAWYER CAFE (東京)
「アートフェア・ULTRA004」 スパイラル (東京)
2012 「アルコール・アンコール展」 SAWYER CAFE (東京)
「武創展 ~10年目の戦~」 ギャラリー元町 (神奈川)
「777aspettos」 遊美工房 (岡山)
2013 「15th Anniversary展」 ギャラリー元町 (神奈川)
「山本冬彦が選ぶ若手作家小品展」 ギャラリー枝香庵 (東京)
2014 「ジ・アートフェア+プリュス-ウルトラ」 スパイラル (東京)
2015 「SICF16」 スパイラル (東京)
2018 「Monster展」 海外展選出 渋谷ヒカリエ(東京)
「Independent Tokyo 2018」 浅草橋ヒューリックホール(東京)
2019 「Monster Exhibition in Berlin」Concept Gallery PAULINA’ S FRIENDS ZUFALLSLADEN,(ベルリン)
「アート解放区代官山」TENOHA代官山(東京)
2020 「CANBIRTH」銀座高木ビル(東京)
「Micro to Macro」DKarte gallery(東京)
「tagboat × 百段階段」ホテル雅叙園東京(東京)
「Minnano Gallery Selects」Minnano Gallery (東京)
2021 「アート開放区 EATS日本橋」コレド室町3(東京)
出演
2016 「世界がかわるバラエティー『アーホ!』」フジテレビ
受賞歴
2010 「前橋アートコンペライブ2010」 銀賞受賞