本記事は2019年公開の記事です。
友成哲郎 Tetsuro Tomonari |
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
はい。 絵を描く事はもちろん、それ以上に、イラスト、ストーリー、似顔絵等、描いた絵を喜んだり楽しんでいただける方がいたのが、好きになる大きな理由になったと思います。
美術の道に進むことになったきっかけは?
大学では彫刻を専攻していましたが、作品は授業に沿ったものしかつくらず、決して意欲的な生徒ではなかったので、学部卒業前まで美術の道に進もうなど考えてもいませんでした。
卒業が近くなる頃自分は何をしたいんだろう? と考えた時に、同級生達が卒業制作でオリジナリティを追求して自己表現する姿を見てとてもまぶしく映りました。 僕もこうなりたいと。そこから現代美術の事を調べ、展覧会を見に行くにつれすっかり現代美術の世界の虜になり、今にいたります。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
大学を出て初めての発表が、表参道のスパイラルで行われていたアートフェア「アートフェア・ULTRA004」 でした。 ギャルリー東京ユマニテさんからお声がかかり出展させていただき、人生で初めて作品が売れる事になったのでとても嬉しかったです。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
1日の中で8時間以上作品の時間に費やせるようにします。 時間帯は決まってない事が多いです。 制作してて気分がノッている時は制作時間を延長したり、単調な作業がある時はバラエティ番組をつけたり、考えるときは無音で集中したりします。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
原型、粘土で制作したものをシリコンで型取り、その型に液体のシリコンを流し込み固めます。 その後、制作した目をはめ込み、髪の毛を植え、服を貼り付けます。
一番楽しいのがこの服を着させる作業です。 色味のない視界から、一気に世界が広がる感じがワクワクします。
現在、力を入れて取り組んでいること
表現方法を模索する事です。
気になった事はまずトライしてみます。良い作品はその中でエラーが起きないと生まれないと思っているので、挑戦し裏切られ、一筋縄でいかないような制作と向き合うようにしています。
将来の夢、みんなに言いたいこと
いつも応援して下さっている方々、誠にありがとうございます。
現代美術の世界に入り「面白い」と思える作品をつくり続けて10年が経ちました。 まだまだ未熟者ですが、10年制作を続けてわかった事は、自分が面白いと思って生み出した作品は必ず気に入って下さる方がいた事です。 これからもワクワクできるような作品をつくり、人の心に残る作品を生み出していきたいです。
友成哲郎 Tetsuro Tomonari |
1986 神奈川県に生まれる
2009 東京造形大学 美術学科 彫刻専攻 卒業
2011 東京造形大学大学院 造形研究科 美術研究領域 修了
個展
2012 「鳥獣飢餓」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2017 「rooms EXPERIENCE 35」企画展示「友成哲郎」ブース 五反田TOCビル (東京)
グループ展
2009 「LOOP展」 大倉山ギャラリー (神奈川)
「彫刻の五、七、五」 沖縄県立芸術大学 (沖縄)
2010 「前橋アートコンペライブ2010入賞作品展」前橋プラザ元気21別館 (群馬)
2011 「西荻!百鬼夜行展」 SAWYER CAFE (東京)
「アートフェア・ULTRA004」 スパイラル (東京)
2012 「アルコール・アンコール展」 SAWYER CAFE (東京)
「武創展 ~10年目の戦~」 ギャラリー元町 (神奈川)
「777aspettos」 遊美工房 (岡山)
2013 「15th Anniversary展」 ギャラリー元町 (神奈川)
「山本冬彦が選ぶ若手作家小品展」 ギャラリー枝香庵 (東京)
2014 「ジ・アートフェア+プリュス-ウルトラ」 スパイラル (東京)
2015 「SICF16」 スパイラル (東京)
2018 「Monster展」 海外展選出 渋谷ヒカリエ(東京)
「Independent Tokyo 2018」 浅草橋ヒューリックホール(東京)
出演
2016 「世界がかわるバラエティー『アーホ!』」フジテレビ
受賞歴
2010 「前橋アートコンペライブ2010」 銀賞受賞