PROFILE
1972 石川県生まれ
1995 東京パース造形学院 卒業
2000 山城デザインスタジオ 退社
2000 フリーランスのイラストレーターとして活動開始
2018 イラストレーターをやめ、画家として活動開始
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北村環 Tamaki Kitamura 作品ページはこちら |
肉眼でははっきりと見えず、携帯のカメラをかざして見ると、はっきりと浮かび上がる―
そんな不思議な作品を生み出すアーティスト、北村環。
人が何かを「見る」ことの本質に迫るその表現は、見るたびに鑑賞者に驚きを与えます。
現在の表現に至った理由や、制作への思いを語っていただいたインタビューを是非ご覧ください。インタビューページはこちら
264,000円
264,000円
101,640円
223,278円
223,278円
1,027,400円
カメラを通してはっきりと見える
「はたして写真に写るものは肉眼で見えているのだろうか?」
作品と向き合う行為を通して、「見る」「見える」ことが「存在の確認」になり得るのか鑑賞者に問いかけたいという北村。
彼の作品は肉眼で見るとぼやけて見えますが、携帯のカメラを通してみると、描かれているものがはっきりと浮かび上がってきます。
一体何故でしょうか?
色を分解して描く
北村の作品は、デジタルで色を分解して、色の網点(ドット)をひとつひとつ点描で描いています。不揃いな色の集合体は、肉眼では見えづらく、デジタルの画面を通すと鮮明に映ります。
見せたい色を混色で表現するのではなく、二つの色を並べて置くことで、距離を置いて見ると網膜上でまじりあってひとつの色に見える「視覚混合」という現象を利用しています。
これが肉眼とカメラで見え方が異なるヒミツです。
独自のギミック
実際には見えづらいものが、デジタルの視界に浮かび上がってくる―この不思議でユニークな仕掛け。
北村は作品を通して、事実にかかわらずメディアから流れてくる情報だけで先入観を持ちやすい人間の本能に警鐘を鳴らし、自分の目で対象を見て本質を見極めることの大切さを伝えたいといいます。
作品に描かれるモチーフは何に見えるでしょうか。
あの有名な絵画?誰かの身体?
是非、ご自身の目で直接見極めてみてください。
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