12月3日~7日までの5日間、ニューヨークで開催されるアートの展覧会では、知る人ぞ知る日本のアーティストが勢ぞろいします。
この機会に日本のアートシーンの中で米国で通用するカッティングエッジなアーティストを一挙に見ることができるチャンスですので、特に12月3日に開催されるレセプションはお見逃しのないようお願いします。
日本からやってくるサムライは12名。
いずれも個性あふれるアーティストたちです。
アジア最大のオンラインギャラリー TAGBOATが、選りすぐりの日本人アーティストの中からベストチョイスしたアーティスト達の作品を是非お楽しみください。
さて一人目は、イラストレーターとしておなじみのしりあがり寿。
しりあがり寿は、一見描き殴りのようなヘタウマ画を描く漫画家として知られてますが、生前の手塚治虫に「こを実はものすごく絵がうまい人だ」と評され、時事ネタとしてアニメ調の画風でネタを描くことで時代の寵児となりました。
どこかで彼の画風を見たことのある人も多いでしょう。
そのしりあがり寿が今回展示する作品がこちらの赤富士です。
すみだ北斎美術館でも展示されたこの作品は、床に敷かれた和紙に墨で描かれたイラストを富士山の形に広げたもので、富士山の頂上にいる葛飾北斎を中心に墨田区からスタートした東海道の街並が描かれています。
見る楽しさが存分に溢れる彼の世界観はここでも大爆発しています。
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次にご紹介するのが、TBSテレビ「一番だけが知っている」で悲劇の天才として有名となった太田三砂貴です。
なんと日本最高 IQ188(!)の天才としてテレビで放送されるやいなや、彼の描いた絵がレオナルド・ダヴィンチの再来とまで言われた逸材です。
その彼が今回、タグボートがセレクトした世界で見せたいアーティストの一人としてニューヨークで紹介されます。
IQ188の天才がどのような作品を見せてくれるのか今から楽しみです。
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さて次にご紹介するのが、ドローンを空中に飛ばして絵を描いたり、ルンバに絵具を装着してアートを作ったりと、奇想天外なアイデアで創作する若き天才の山口真人です
こちらのYouTubeで、彼のぶっ飛んだ発想がどのように作品制作につながるのかを見てください。こちらでつくった作品が今回展示されています。
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次にご紹介するのが、あたりというアーティスト・ユニットです。
現役・筑波大学の大学院生である三隅幸を中心に、アートとサイエンスをコラボレーションした作品を作っています。
テクノロジーによって見え方が変化するアートは、水槽の中に浮かんだままの時計が音を立てて動いていたりと、でんじろう先生もびっくりの仕掛けで満載です。
彼らは感性だけではありません。
アートとテクノロジーの交差点を極めた天才・スティーブ・ジョブズと似たテイストを感じながらも日本人の持つ団体戦の強さをも兼ね備えているのです。
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12月3日のレセプションに登場するのが、アート・パフォーマンスを楽しませてくれる神田さおりです。
踊りながら描くという神田さおりのパフォーマンスは、単なる絵描きを超えたパフォーマーとしての実力があります。
ダンスの本場ニューヨークでも十分に対応できるだけの完成度の高いパフォーマンスは、現地のパフォーマーに注目される有力株でもあります。
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その他に、足立篤史は古い新聞紙という素材にこだわりつつ、千と千尋の神隠しを彷彿させるインスタレーションに取り組んでいます。
錆びた和紙を使って、足立篤史の作品に彩を与える伊藤咲穂は先月ニューヨークのチェルシーで開催された個展でも話題となりました。
最後にご紹介するのが、なんと先日ベネチア国際映画祭のVR(バーチャルリアリティー)部門で最年少でノミネートされた伊東ケイスケです。
最先端の技術を駆使して繰り広げられる独特の世界観はVRの幻想の中で埋没してしまいそうな雰囲気となります。
その他も含めて日本から選ばれた12名の天才たちの傑作を、12月3日からぜひお見逃しないようご覧ください。
ワインと簡単な軽食で皆様をお待ちしております。
Emerging Tokyo
curated by Gallery tagboat
Tues. December 3- Sat. December 7, 2019
11:00AM-6:00PM
Opening Reception : Tues. December 3rd 5:30 – 7:30 PM ( cocktail and snack! )
Performance by SAORI KANDA with SIVA 7:30 – 8:00 PM
Venue: Whitebox 213 East 121st Street, New York, NY 10035
[Artist]
Shiriagari Kotobuki, Masato Yamaguchi, Atari, Hitoshi Tsuboyama, Saori Kanda, Atsushi Adachi, Sakuho Ito, Kamihasami, Mari Hirano, Keisuke Itoh, Motohiro Tanji, Misaki Ohta