タグボートは以前はオンラインギャラリー専門であり、リアルの場で取り扱いの作品を展示することはあまりやってこなかった。

しかしながら、タグボートが直接取り扱いをするアーティストの数が増えるにつれ、オンラインだけではビジネスが広がらないことを痛感するようになった。

確かにオンラインのビジネスはコスト効率がよく、展示場所や接遇スタッフなどが不要だというメリットがある。

その一方で、アーティストにとってはオンラインだけで作品を掲載するということには作家としての行き詰まりにもつながるのだ。

そういうこともあって、タグボートでは2017年9月より自前の展示スペースを持つようになり、その後2019年3月より今の常設ギャラリーを阪急メンズ東京の中に開設したのだ。

目標、目的がないと作品を作れない

実際に展示スペースを持つことで実感したことであるが、アーティストが作品を制作するときにはリアルの展示の場で作品を見せたいという目的があって、それを目標にしなければ良い作品が作れないということがある。

作家としてはあくまで実物を見てもらうことが重要であり、それが作家個人の尊重と満足度につながるのだ。

オンラインだけの掲載にはもうひとつの課題がある。

それは、リアルの展示の場で見てもらわないと作品としての価値が上がりにくいということだ。

PCだと20㎝×30㎝、スマホだと6㎝×12㎝程度の画面のサイズでは、実物の持つ存在感や作品の持つ世界観を伝えるのは不十分である。

すでにどのような作品であるかが分かっていれば簡単にネットで買うこともできるが、そうでなければきちんと前もって作品をリアルの場で見せておく必要があるだろう。

ウェブ上に掲載される作品は閲覧する購入者とのマッチングだけで成り立つものでないし、もしマッチングによって購入されたとしてもコレクションとして長続きするかどうかは疑問である。

ネットを活用することでアート購入の垣根を低くするということはどこのオンラインギャラリーでも言っているが、実物を見たこともない作品をワンクリックで買うというのは誰にでもできるようで、実はハードルは高いのだ。

3月に始まる二大アートフェア

オンラインの持つメリットを最大限に生かすためにはリアルの展示が必要であることを熟知している我々としては、今年も昨年に引き続きタグボート単独のアートフェアを開催することとした。

アートフェア東京と同時期の3月11－13日はタグボートアートフェアも入れて東京がアート一色の3日間となる。

今年は更に規模を2倍に拡しての開催となり、2フロア3,060平方メートル 、111名の取り扱い作家の個展が展開される。

タグボートアートフェアの公式サイト

取り扱い作家111名以上の作品2,000点はオンラインと完全融合

出展するタグボートの取り扱い作家111名には、それぞれ個展サイズのブースが提供される。

選ばれたアーティストの渾身の約2,000点が一堂に会し、それぞれの個展は現地でもオンラインでも買えるのだ。

【タグボートアートフェアの無料招待券】

■アートフェアとの連動企画「TAGBOAT ART SHOW」開催

タグボートアートフェアの開催期間に重なる3月1日(火)～21日(月)には、阪急メンズ東京で「TAGBOAT ART SHOW」を開催することが決定した。

阪急1階のメインベースでは石川美奈子、深澤雄太、工藤千紘、上床加奈などの人気作家が出展。

さらに深澤雄太は阪急7階のタグボートギャラリーでの展示も行うともにアートフェアにも出展するため、3会場をまたにかけたダイナミックな展示となる。

阪急7階ではタグボートのこれからを担うアーティストの展示も行い、彩り豊かなアーティストが有楽町～浜松町エリアに一足早い春を呼び込むことになりそうだ。

■TAGBOAT ART SHOW開催概要

http://tagboat.co.jp/tagboatartshow3-hankyumenstokyo/

日程
〇1Fメインベース
〈part1〉2022.3.2 (水) ～ 2022.3.8（火）
〈part2〉2022.3.9 (水) ～ 2022.3.15 (火)

〇7F深澤雄太個展
2022.3.1 (火) ～ 2022.3.21 (月)

〇7F　グループ展
2022.3.1 (火) ～ 2022.3.21 (月)

会場
阪急MEN’S TOKYO　タグボート
東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 1F、7F

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