今週末から始まるタグボート主催のアートイベント「Independent Tokyo」では感染対策を万全にしてご来場者をお待ちしているのだが、200人の作家がブース出展をしているので、おそらく2,000点以上の作品が出品されることとなる。
駆け足でも全部のブースを見て回るのに少なくとも2時間はかかるだろう。
今回、Independent Tokyoに行かれるのであれば、ぜひとも来場者には「これ!」という作品に出会ってほしいし、そういう場を作るためにこれまで努力をしてきたつもりだ。
さて、どのようにすればお気に入りのアートに出会うことが出来るのか、その方法について伝授したいと思う。
これはIndependent Tokyoだけに限らず、ほかのアートフェアについても同じ方法で合理的に気に入ったアート作品を探すことができるはずだ。
まずは全体を見て、次に局地的に探す
まずは各ブースを流し見でざっと一周してみることをおススメする。
どのあたりのブースに自分の好きな作品があるのかのアタリをつけるためだ。
今回は、合計30名のギャラリスト審査員が会場を回っており、そのときに審査員が面白いと感じた作品には「いいね!シール」が貼られることになっている。
審査員には一人当たり24枚のシールが渡されるのだが、評価が高い作品には多くの審査員から「いいね!シール」が数多く貼られているので、プロの目から見てどのアーティストが評価されているのかは一目瞭然だ。
また、「いいね!シール」が多い作家は、審査員賞を獲得する可能性も高く将来有望という目安にもなる。
このようにどの作家が評価されているかを見つつ、ざっと一周した後に個別にブースで声をかけてみよう。
作家とのコミュニケーションで自分との相性を探る
作品を見るだけでなく、展示のセンスを見ることも重要である。
壁いっぱいにあまりにもごちゃごちゃした作家よりも、すっきりとかっこよく展示している作家は成長するし高く評価されやすい。
だから、審査員は作家の展示センスも逐一チェックしているのだ。
気にいった作品があれば、ブースにいる作家に積極的に話をしてみよう。
簡潔に分かりやすく作品説明をするアーティストは好感されるし、そのような作家は将来的に伸びる可能性が高い。
作品のコンセプトを納得してから買うことはその後も作家をサポートすることにもつながるし、自分の考え方との相性を計ることにもなるだろう。
とにかく気になったら作家に声をかけてみることだ。
作家とあまり話をせずに作品だけ見て買うことはオススメしない。
TAGBOTの取り扱い作家も出展
200の出展ブースの中にタグボートの取り扱い作家も入っている。
入口から入って右側の少し明かりを落とした部分にTAGBOAT ART SHOW という黒いパネルの25ブースがそれだ。
今回は映像作品やインスタレーションといった展示も含めて多種多彩なアーティストをご紹介している。
もちろん作品のクオリティはタグボートが保証しているので安心して購入できるのが強みだ。
今回の展示作品は会期中はオンラインでの販売はしていないのだが、購入はその場でタグボートの受付でクレジットカード決済が可能となっている。
TAGBOAT ART SHOWとして出展する25名の作家は以下のページから一覧で見ることができる。
ぜひ事前にどんな作家が出展しているのかをチェックしてから会場で作品を見てもらえると有難い。
タグボート取り扱い作家以外の175人ブースはタグボートの受付を通さずに作家と交渉して直接買うことができる。
従い、作家にその場で現金で支払うか、後で作家の銀行口座に振り込むことになる。
その場で作品を持って帰るのか、後で配送してもらうのかも作家と直接話をして決めて頂きたい。
また今回のイベントでは、トークショーやライブペインティングなどのプログラムも盛りだくさんで来場者を飽きさせることがないようにしている。
Amazonプライムのバチェロレッテに出演した「杉ちゃん」こと杉田陽平のトークショーや、踊り絵師・神田サオリのダンスパフォーマンスなど様々な催しがステージで繰り広げられる。
またタグボートは来年の3月6日、7日には同じ会場を使って「TAGBOAT ART FAIR」という一社だけで61名のアーティストのアートフェアを開催する予定だ。
こちらでも意中の作品を探しにぜひ来て頂きたいと思う。
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