今年も開催することとなったIndependent Tokyoのことについてお話したい。
マスコミがコロナの恐怖を喧伝する中でどれだけ参加者が集まるのだろうかと危惧していたが、蓋を開けると200名ものアーティストが集まった。
これは、どのような状況であろうと作品を制作したい意欲と、それを披露したいアーティストの気持ちは変わらないということを示している。
制作した作品をオンライン上で見せるだけでアーティストは満足できるものではない。
やはり、実物を見てもらい、世界観を感じてもらい、直にコミュニケーションをすることの重要さを理解しているのだ。
さて、ここ最近はアートフェアをオンライン上で開催するような形態が数多く開催されているようだ。
しかし、よく見ると何のことはない。オンライン・アートフェアとはいっても、ウェブ上で販売サイトを作って、その中でメッセージアプリを利用できるだけだ。
つまり、オンラインアートフェア≒EC サイトであり、タグボートが17年前からやっていることとさほど差は無いように感じてしまうのだ。
例えば、Zoomは効率的のように思われるかもしれないが、コミュニケーションとしては希薄であり、そこには無駄な雑談もなければ、人の熱気のようなものは感じられない。
あくまでオンラインはリアルの一部を代替するだけであり、それ以上の価値を持つものではないのだ。
さて、タグボートは日本で初めて現代アートのオンライン販売を始めて17年が経つが、そこで分かったことがある。
それはネットは作品を見せるという意味ではあくまで代替手段であるものの、多くの人に作品を知ってもらうことを主目的とすれば圧倒的に便利な手段になりえることだ。
顧客にとっては購入する手段が多彩であればよいのであり、現物を見たりネットで買ったりとその時々の都合に合わせて手段を用意してあげることが重要なのだ。
そういったことをすべて理解した上で、タグボートはこの時期に敢えてリアルでの展示を見せるために、Independent Tokyoを開催することとした。
我々はアートを不要不急なものとは捉えておらず、人間が生きていく上で必要不可欠なものと考えている。
コロナ禍で、多くのアーティストが展覧会の中止を受けることとなり、せっかく作った作品も陽の目をみることがなくなった事実をどうにかしなければならない。
すでに彼らはオンラインで作品を見せることはやっており、それ以上のリアルの場が必要なのだ。
だからこそ、どのような状況でもアーティストの作品をできるだけ多くの人に見せたいというタグボートの思いは変わることがない。
もちろん、アートファンの方には作家が作った作品を見てほしいと強く思うし、来てもらうためにイベントを開催しているのだ。
「こんな時期にも来て頂ければ有難い」と言う遠慮がちな言い方は捨てて、あえて「こんな時期だからこそイベントに来て、人間の生命維持に必要なアートを楽しんでほしい」と願っている。
今年の「Independent Tokyo 2020」は2020年12月19日(土)・20日(日)の二日間にわたり東京ポートシティ竹芝にて約200名のアーティストが出展する。
Independent Tokyoの詳細は以下↓
http://www.tagboat.com/artevent/independenttokyo2020/index.php
彼らを真剣に審査する30名のギャラリスト審査員の中にはAmazonプライムの「バチェロレッテ・ジャパン」に出演した杉田陽平も参加されることとなり話題になりそうだ。
会場では一般公募によるブースエリアに加え、タグボート取扱い作家25名の作品を展示販売する「TAGBOAT ART SHOW」を同時開催する。
さらにステージではライブパフォーマンスやアーティスト対談などのイベントも多数開催予定となっている。
今回はこちらのコラムを読まれた方には以下の無料招待券をお送りすることで一人でも多くの来場者を期待したいと思う。
Independent Tokyo 2020の招待チケット申込みフォームは以下の登録フォームをクリックして頂きたい。
名前、メールアドレスのほか、招待者の欄には「運営関係者」をクリックして送信して頂けるとメールアドレス宛に、二日間の入場が無料となる招待チケットが入手できる。
https://forms.gle/h78WTDGta5gHtxqBA
こちらの申し込みフォームのURLは友達やお知り合いなどに送ることも可能だ。
当日は受付で、その招待状が届いたスマホ画面または、印刷した紙を見せて頂ければ無料で入場することができる。
是非、コロナ禍で戦うアーティストの本気を感じてほしい。
タグボート代表の徳光健治による著書「教養としてのアート、投資としてのアート」はこちら