12月21、22日の両日にわたって、TENOHA代官山にて「アート解放区」を開催した。
TENOHA代官山という複合施設は、代官山の新しいビジネスとライフスタイルを創造するために5年間の期間限定で作られた建物だ。
その建物が今年10月末で閉館となり、来年2月から解体工事が始まる前のプロジェクトとしてタグボートにお声がかかったのがなんと11月7日である。
つまり実質1カ月少しで準備してここまでこぎつけることができたのだ。
総勢90名のアーティストを集めて何とかここまでやってこれたのは奇跡としかいいようがない。
しかも展示面積が2000㎡を超える広さの中で迷路のような空間を活かさなければならなかった。
時間が十分にない中で、あとは出展アーティストの創造力を信じて突き進むしかなかったのだ。
結果として、2日間で3000人を超える来場者があり、このアートイベントは大いに盛り上がるだけでなく、展示作品がそのままネットでも買えるという取り組みも高く評価してもらえた。
昨年8月と9月にタグボートが主催した台中市の大里アートプラザでの展覧会の面積が1900㎡だったので、この規模での空間での展示はタグボート単体としては2回目となる。
通常であればギャラリー10軒くらいが共同開催してやっとやれる規模を毎年1社でやり切っていることの意義は大きい。
現在タグボートの取り扱いアーティストは125名となっており、一般ギャラリーの5倍くらいの人数を抱えていることから、このくらいの規模のイベントをすることで作家を紹介していく必要があるのだ。
このような広大なスペースで展示できるということはタグボートにとっては有難いし、今後も取り壊し前の建物を利用したアートプロジェクトには積極的に参加していきたい。
こちらのコラムを読んでいる方で、そのような建て替え前の物件をアーティストに解放してみたいという人がいれば是非とも教えて頂きたいと思う。
さて、TENOHA代官山で展示された作品のうち、一部はそのまま銀座にある髙木ビルにて展示をされることとなる。
つまり代官山のスピリッツも銀座にそのまま引き継がれていくのだ。
髙木ビルは外堀通り沿いの一等地にある地上7階建てのビルで、ここも1月15日からアーティスト向けに一棟丸ごと解放することとなる。
弊社ではここをアート解放区・銀座と名付けており、今後もその場所ごとに新しい「アート解放区」をプロジェクトベースで作っていきたいと思う。
さて1月からのアート解放区・銀座であるが、ビルを一棟丸ごとアーティストに提供するにあたり、現状ではクラウドファンディングを行うことで資金を集めようとしている。
まさに本日(12月25日)がこちらのクラウドファンディングの最終期限であり、本日の夜の12時までに集めた資金がこちらのプロジェクトに使われるので、是非ともご協力頂けると幸いである。
今回のプロジェクトに賛同するアーティストが自身の作品を通常よりも2-3割安くお得に買えるのがクラウドファンディングのリターンとなっている。
次回はこのアート解放区・銀座についてより詳細に説明をするとともに、このプロジェクトの楽しみ方について説明したいと思う。