タグボートは今年1年で、単独ギャラリーとして3回のアートフェアを開催することとなった。
3月のtagboat Art Fair、8月-9月のArt Fair GINZA、そして来週から開催するArt Fair HAKATAの3つだ。
アートフェア東京と同時期に合わせて開催したtagboat Art Fairは単独ギャラリーによる企画であり、タグボートが取り扱いをする110名のアーティストによる1500点の作品を展示販売した。
銀座三越の催事場で開催したArt Fair GINZAは、2週間の会期でタグボート取り扱い作家57名の700作品を展示販売した。
今回のArt Fair HAKATAではJR博多駅直結の博多阪急の1階と8階の1000㎡の空間で作家46名、500点強の作品で開催する予定である。
通常のアートフェアはギャラリー単位のブースであるが、タグボートの場合はギャラリー単位と同等の大きさのブースでアーティストの個展ブースを設けている。
3回のアートフェアで総計2キロメートル近くの展示壁を作ったこととなる。
タグボートがこれを実現できるのは、取り扱いアーテイスト数が150名とギャラリーとしては圧倒的に多いことと、イベントにあわせてアーテイストが作品を作ってくれる共存共栄関係が成り立っているからだと自負している。
さて、たまに古い業界関係者から聞く話では、「アートフェアとは複数のギャラリーによって開催される展示見本市である」という誰が決めたかも分からない定義があるらしい。
だから単独のギャラリーがやっているのはアートフェアとは呼べないということのようだ。
ただ、タグボートの場合は単純に複数のギャラリーがやることを1社でやっているだけである。
それよりも、未来のアートフェアとはどうあるべきかといった展望のほうが重要であり、古い定義に縛られている暇はない。
我々が考えるアートフェアとは、最もお客様にとって利便性の高いプラットフォームを実現することであり、そのために会場とオンラインとの融合には徹底的にこだわっている。
顧客からすれば、わざわざ会場に来たほうが作品をじっくり見れるのだが、実際には行きたくても来れない顧客もいるので、会場でもオンラインでもどちらでも買える利便性を同時に実現している。
これまでも会場とオンラインの両方で買えることを謳い文句にしたアートフェアもあったにはあったが、ふたを空けてみると実際には会場にある作品がオンラインで買えないといったことが多々発生する中途半端なフェアばかりだ。
これは複数のギャラリーが出展する中で各社の作品データがそろわなかったり、オンラインでの展示に前向きではない古いタイプのギャラリーが混じってしまうのでこのようなことが起こってしまうのだだろう。
出展するギャラリーのネット関する知識にもばらつきがあるため、一律で会場展示する作品がネットでも買えるようにするにはまだ時間がかかるだろう。
場所と空間へのこだわり
タグボートがアートフェアを開催する場合に、場所と空間には徹底的にこだわっている。
ホテルの部屋を会場としたホテルフェアのような、作品を展示する空間が狭く限定されるような場所は避けるようにしている。
また、多くの来場者が期待できない立地で開催することはない。
その面では百貨店での開催は圧倒的にメリットが大きく、多くの顧客が作品を目にして買うことのできる空間が整っている。
もちろん、タグボートでは作家の世界観を十分に見せるためのアーティスト個展ブースを設置している。
通常のアートフェアであれば、一つのブースがギャラリー単位なので、一人のアーティストは2、3点しか作品を出品できないのが通常であるが、タグボートの場合は作家一人あたり20点くらいの作品を個展ブースの中で見せることができるのだ。
来週の11月23日から始まるArt Fair HAKATAも場所と空間には徹底的にこだわっている。
もちろん、現地に行けないお客様も開催当日から作品をオンラインで購入できる。
あくまで顧客視点から顧客利便性を重視し、未来を見据えたアートフェアを作っていきたいと考えているのだ。
すでにArt Fair HAKATAの公式サイトには、当日販売される作品がウエブ上で掲載されており、始まる前から作品をじっくり吟味できることは顧客にとってメリットが大きい。
まずは以下のサイトを覗いて、作品の下調べをするとよい作品選びができるだろう。
https://www.tagboat.com/artevent/artfair_HAKATA/
■個性豊かな46名のタグボートアーテストが集合!
今回出展するのはタグボートが厳選した46名のアーティスト。人気アーティストから若手アーティストまで、国内外から注目される実力派が集結。多彩な表現方法で皆様に驚きや発見をご提供する。
■展示作品はオンラインで購入可能!
■開催概要
開催期間:2022年11月23日(水・祝)~11月28日(月)
営業時間:10:00-20:00
*最終日は1階は18時終了、8階は17時終了
会場:博多阪急 1階MEDIA STAGE・8階催事場 ※博多駅直結
〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1−1
入場料:無料
オンライン販売:2022年11月23日(水・祝)12:00より販売開始
出展作家(五十音順)
AKIKO KONDO / ayaka nakamura / Calvin Hashi / Kamihasami / TARTAROS JAPAN / 足立篤史 / 有村佳奈 / 池伊田リュウ / 石井七歩 / 石川美奈子 / 今関絵美 / オオタキヨオ / 大谷太郎 / 大山貴弘 / 小木曽ウェイツ恭子 / 海岸和輝 / 加藤崇亮 / 北村環 / 木村美帆 / 工藤千紘 / 小池正典 / 後藤夢乃 / サイトウユウヤ / 榊貴美 / 佐藤弘隆 / 塩見真由 / シムラヒデミ / 鈴木ひょっとこ / 田村久美子 / 月乃カエル / 都筑まゆ美 / 徳永博子 / 富田貴智 / 中浦情 / 中島友太 / ナカムラトヲル / 西川美穂 / 橋本仁 / 濱村凌 / 林恭子 / ヒョーゴコーイチ / 廣瀬祥子 / 深澤雄太 / フルフォード素馨 / 三塚新司 / 宮内裕賀