太田剛気は1991年東京生まれ、2021年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究分野修了。

自分で創作した完全オリジナルの架空国家の歴史に基いた作品を展開しています。

膨大な設定資料をもとに教科書や絵本、そして絵画として制作された作品。そこからは緻密かつ壮大な世界観が垣間見えます。

作家はtagboat Art Fair 2023（2023年4月14日-16日開催予定）に出展予定。知れば知るほど惹きこまれる作品をご紹介します。

太田剛気 Gouki OTA ▶ 作品ページはこちら

ARTIST INTERVIEW

太田剛気アーティストインタビュー

作品紹介

「歴史」をモチーフに

太田剛気は、10代の頃から取り組んできた日本史の研究と、趣味の架空の歴史づくりという2つの軸から制作しています。

古くから絵画の世界では、歴史画が重要な役割を担ってきました。それを現代において再現しようとする意欲的な試みによって作品が生み出されています。

作家が東京藝術大学在学中に創作した、架空の国家・皇州の歴史がもとになった作品では、厳めしい顔つきの偉人の肖像などが描かれています。

皇州の歴史が記された教科書は、あわせて読むことでより深く作品を知ることができ、楽しみが増すことは間違いありません。

新選皇州史～古代編～

25.7x 18.2 cm, 全30ページ, オープンエディション, 2018

三國正十郎

SOLD OUT

古代皇州歴代政府長者総覧

SOLD OUT

複雑な内容をかわいい絵柄で描く

tagboat Art Fair 2022　展示風景

昨年のtagboat Art Fair 2022にて発表された新作シリーズ「とんちき坊やとまぬけのろん」。

好奇心旺盛な男の子・とんちき坊やとその相棒の犬・まぬけのろんが旅をする道中、さまざまな歴史的出来事に遭遇し、その顛末を見届けます。

このシリーズの舞台である「なすび王の国」で国王が「第一憲法」に署名する様子を見たり、「なすび議会」に紛れ込んだり。かわいい絵柄で描かれた愉快なひとりと一匹が、激動の時代の複雑で困難な一場面を見つめます。

教科書のほか絵本も制作されており、作家が自ら作ったウェブサイト「とんまぬWIKI」にも、その歴史の詳細な内容が記されています。

とんまぬWIKI

とんちき坊やとまぬけのろん(ピンクの背景)

デジタルペインティング・銀塩プリント, 15.2x 15.2 cm, ed-/5, 2022

【とんちき坊やとなすび王の国】〈第一憲法〉へ署名するなすごん4世

デジタルペインティング・紙にインクジェットプリント・ラミネート加工・木製パネル, 21x 21 x2cm, 2022

【とんちき坊やとなすび王の国】〈なすび議会〉

デジタルペインティング・紙にインクジェットプリント・ラミネート加工・木製パネル, 21x 21 x2cm, 2022

【とんちき坊やとなすび王の国】なすび王の国の歴史 ～はじめの時代編～

本, 25.7x 18.2 cm, オープンエディション, 2022

【とんちき坊やとなすび王の国】

本, 15x 15 cm, オープンエディション, 2022

tagboat Art Fair 2023 展示予定作品

こちらはtagboat Art Fair 2023にて展示・販売予定の「とんちき坊やとかえるの街・ケロケロ」シリーズの1作品です。

とんちき坊やとまぬけのろんの歴史をめぐる旅は、どこまで続いていくのでしょうか。

是非ご期待ください。

tagboat Art Fair 2023

太田剛気 Gouki Ota ▶ 作品ページはこちら

1991年　東京都生まれ
2019年　東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2021年　東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究分野修了