アート購入には情報が必須
従来のアートの買い方というのは、ギャラリーにふらっと訪問してそこで作品と自分との感性が合えば買うというやり方が一般的であった。
一期一会と言えば聞こえはよいが、残念なことにこの購入方法はあまりにも効率が悪い。
その場でよいと思って買うというのは決して間違った買い方ではないが、本当によいコレクションを作っていくためには必ずしもほめられたものではないのだ。
なるべく多くの作品を見た上で買うほうがよいコレクションにつながるし、選択肢は多いにこしたことはない。
これからは購入前にどれだけ作家や作品に関する情報を集められるかが重要な時代となり、情報を事前に集めることなく適当に買っている人とそうでない人との差が大きくなるだろう。
さて、とはいいながら、アートの購入に時間を十分にかけられる人はさほど多くはないだろう。
アートコレクターは多忙な毎日を送っている人が多く、趣味としてのアートにかける時間をなるべく効率的かつ合理的にしたいと思っている人は多いはずだ。
毎週末にギャラリー巡りができる余裕のある人はよいが、そうでない場合は年に何十軒もギャラリーに行ける人は多くはない。
これはギャラリー巡りだけにかかわらず効率的な買い方であるアートフェアにおいても同じであり、作品を見る前に事前に情報を入手できるほうが圧倒的によい作品の購入につながるのだ。
逆に情報がない人はじっくり吟味することなく目の前にある作品を感覚的に買って、後で後悔することにもなりかねない。
作品の事前チェック
アートフェアではかなりの数の作品が展示されており、全作品を見るのにはとてつもなく時間がかかってしまう。
流し見では重要な作品を見落としている可能性があるのだ。
例えば、アートフェアで展示されている総計2000点の作品を見るとすれば、1点あたり10秒で見るとして6時間もかかるわけだ。
もちろん次々と違う作品を見続けるという計算なので、その間にはほかの人との会話や休憩もできないことから、本来ならその2倍以上の時間がかかるだろう。
だからこそ重要なことはネットで事前にチェックを入念にいれておくべきなのだ。
そうすると改めて目星をつけた作品にしぼって重点的に見ていけばよいわけであり、さらには作品に関する情報を仕込んでおくと見え方も全く違ってくるという利点もある。
しかしながら、残念なことに事前にチェックしたくてもウェブに情報が出ておらず、さらには価格まで表示しているところは少ないだろう。
そもそもアートの業界自体が遅れていて、作品価格を開示しないことが当たり前になっている。
価格を表記しない理由としては、海外との内外価格差を見せたくない等いろいろあると思われるが、情報化社会の中でアート界だけが価格が不明瞭なままで許されるわけではない。
いつしかその考え方は改めざるをえなくなるだろうし、ギャラリー側が積極的に価格を公開しない限りは古い慣習が守り続けられるであろう。
Art Fair GINZAで事前に作品をチェックしよう
作品をぱっと見るだけで感覚的に購入を決めるというのは当たり前のようで難しいことは言うまでもない。
そこでタグボートでは、8月31日~9月12日に銀座三越の催事会場すべてを使ったアートフェア「Art Fair GINZA」で事前に作品をチェックできるようにしている。
まだこれから日々少しずつ作品が更新されていく予定である。
Art Fair GINZA 特設ページはこちら
特に初日の内覧会や土曜日曜は人も多くなることから、事前に作品と価格を見ながら目星をつけておくのがよいだろう。
また、初日は銀座三越の会場が優先されるのだが、そこに行くには招待券が必要だ。
Part1, 2初日内覧会にご参加いただけるご招待券のお申し込みはこちらのフォームから
■タグボートオンライン
Part1, 2ともに初日21:00から、タグボートオンラインでも出展作品を販売致します。遠方の方もご自宅からご購入いただけます。
<出展アーティスト>
Part 1
ayaka nakamura/JunKjapunk/TARTAROS JAPAN/VIKI/浅間あす未/有村佳奈/井口エリー/市川詩織/今関絵美/大谷太郎/大槻透/カネコタカナオ/工藤千紘/小池正典/小木曽ウェイツ恭子/後藤夢乃/榊貴美/シムラヒデミ/月乃カエル/西川美穂/西島雄志/橋本仁/濱田有美/ヒョーゴコーイチ/深澤雄太/福井直子/ホリグチシンゴ/増田恵助
Part 2
AKIKO KONDO/Kamihasami/東菜々美/足立篤史/石井七歩/石川美奈子/オオタキヨオ/カワヲワタル/木村美帆/サイトウユウヤ/塩見真由/清水智裕/スガミカ/鈴木ひょっとこ/田村久美子/徳永博子/富田貴智/中浦情/ナカムラトヲル/額賀苑子/濱村凌/林恭子/廣瀬祥子/フルフォード素馨/前田博雅/松森士門/三塚新司/曄田依子/吉田樹保
開催概要
Part1:2022年8月31日(水) ~ 9月5日(月)
Part2:2022年9月7日(水) ~ 9月12日(月)
午前10時~午後8時
※最終日は午後6時まで
※9月6日(火)は催物会場はお休みとさせていただきます
会場:〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
銀座三越 新館7階 催物会場
【8月31日(水)・9月7日(水)開店時のご入場について】
・午前9時30分より入場の順番を決める抽選を行います。抽選へのご参加は午前9時30分に締め切らせていただきます。
・午前9時30分~午前9時50分にご来店のお客様につきましては抽選のお客様の最終番号からの整理券をお配りいたします。
・ご招待券(こちらからお申込みいただけます)
タグボート代表の徳光健治による二冊目の新刊本「現代アート投資の教科書」を販売中。Amazonでの購入はこちら