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ランドセルの中の未来図
図工の時間が好きだった。
ハサミとノリと空き箱を前にすると、世界は突然、広がった。ロボットも宇宙船も、あっという間に生まれた。
大人になると、多くの人がその魔法を忘れてしまう。でも、わんぱく中年とのまるは違った。
彼は自称「世界のこうさくし」。
子ども時代に感じたあの興奮と好奇心を、今でもそのままに抱えている。
むしろ、大人になったことで、その熱はもっと鮮やかになったように見える。
彼の作品には、空き缶やおもちゃ、100円ショップで売られているような日用品が使われている。
だが、それらはまるで、昔の秘密基地から発掘されたお宝のように輝いている。
彼の作品を見ると、ランドセルの奥に詰め込んだ夢のかけらが、大人になってから花を咲かせたのだと気づく。
アートと工作の交差点
「工作」と聞くと、どうしても“遊び”のような印象がある。
でも、とのまるはそこに“アート”というスパイスをまぶして、まったく新しい料理を作り上げている。
彼の制作には決まったルールがない。
設計図もなければ、マニュアルもない。思いつきと素材との対話がすべてである。
彼はこう言う。「ミックスドマーシャルアーツってあるでしょ?アートも同じで、いろんな技を混ぜて戦う“総合格闘技”みたいなもんですわ」と。
使う技法は気分次第。絵を描くこともあれば、立体を組むこともある。
ある時は街角で写真を撮り、またある時はインスタレーションを組み立てる。
そのすべてに通底しているのは、“素材の魂”を引き出すという彼の信念だ。
八百万の神が物にも宿るように、彼はどんなにチープな素材にも敬意を払う。
プラスチックの人形も、缶詰のフタも、ただの「ゴミ」ではなく、物語を持ったキャラクターなのだ。
火種は日常の中に
わんぱく中年とのまるがアーティストとして活動を本格的に始めたのは、2018年。
両親の介護を見据えて仕事を辞めたことが、人生の転機となった。
空いた時間にiPadで絵を描き始め、LINEスタンプで小さな収入を得たのが始まりだった。
その後、展示に挑戦し、ポートフォリオレビューでの一言をきっかけに現在のスタイルが確立された。
今では、国内外のアートフェアで賞を受けるまでになっている。
彼にとっての制作とは、日常の中にある小さな火種を見つけて、そこに風を送るような作業だ。
料理の途中、掃除の合間、道ばたで見つけた何気ない風景。すべてがアイデアの種になる。
そして、その種から芽吹く作品は、誰もが知っている懐かしさと、誰も見たことのない新しさをあわせ持っている。
とのまるの作品には、笑いと驚きと、ほんの少しの切なさが同居している。
それはまるで、子どものころに見上げた夕焼けのようだ。心が温かくなって、少しだけ未来が楽しみになる。
そんな作品を、日々の風景の中にひとつ、迎えてみてはいかがだろうか。
Schedule
Public View
4/19 (sat) 11:00 – 19:00
4/20 (sun) 11:00 – 17:00
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