日本の現代アートシーンは今、変革の時を迎えている。
新たな才能を発掘し、支援する仕組みが整わなければ、日本のアート市場は世界から取り残されるだろう。
そんな中、タグボートが3年ぶりに「アート解放区」プロジェクトを再始動する。
このプロジェクトは、若手アーティストの表現の場を創出し、未来のアートシーンを共に育てることを目的としている。
タグボートが「アート解放区」を始めた理由
私どもはこれまで、ギャラリーとして数多くの若手アーティストを支援し、リアル展示や販売の場を提供してきた。
ただし、若手アーティストが作品を発表する場は未だに限られ、経済的な壁や知名度の不足が彼らの成長を阻んでいることがある。
日本には素晴らしいアーティストが多く存在する一方で、現代アート市場は欧米は言うまでもなくアジアの競合(例えば韓国や中国)に比べてもかなり遅れを取っている。
アーティストが活動しやすい「発表の場」と「購入者層」の育成がなければ、市場全体の活性化は難しい。
そこでタグボートは、企業と手を組み、リアルとオンラインを融合したアートフェアを展開することで、アート市場の未来を切り拓こうとしている。
企業がアートを支援する意義――なぜ「アート解放区」なのか?
「アート解放区」に企業が参加することには、単なる文化支援を超えた大きなメリットがある。
・ブランド価値の向上
企業がアートを支援する姿勢は、文化的・社会的な感度が高い企業としてのブランドイメージを形成する。
特に現代アートは「革新性」「独創性」を象徴しており、企業のクリエイティビティや未来志向の姿勢を強く印象付ける。
・新しい富裕層との接点
アートフェアには、富裕層のほかクリエイティブ層、文化に敏感な若者層が集まる。
企業がアートイベントを開催することで、これまで接点のなかった顧客層との交流を生み出す機会となる。
・CSR活動としての地域貢献
地域のスペースを活用し、若手アーティストに発表の場を提供することは、地域社会への貢献として高く評価される。
企業が地域の文化振興に貢献することで、地元との信頼関係も強化されるだろう。
リアルとオンラインの融合――タグボートが提案する新しいアートフェアの形
弊社はこれまでリアル展示とオンライン販売の両方で実績を積んできた。
その経験と実績を活かし、企業と共に次の3つの形態でアートフェアを開催することを「アート解放区」の中で提案したいと思う。
1. リアル型アートフェアの開催:
企業が所有するロビー、空きオフィス、商業施設、倉庫などを展示スペースとして活用し、若手アーティストの作品を展示・販売する。
2.企業ブランディング:
会場そのものがアートに彩られることで、企業の文化的価値を来場者に伝える。
また 社員向けのワークショップや富裕層のVIP顧客向けのプライベートビューイングを開催し、企業とのエンゲージメントを強化する。
3. オンライン型アートフェアの展開
TAGBOATのネット売システムを活用し、場所や時間を超えてアート作品を展示・販売するオンライン型フェアも提案する。
それによって、 国内外のアートファンや購入希望者が、時間や場所に縛られずに作品を鑑賞・購入できる。リアル展示とオンライン販売を組み合わせたハイブリッド展示によって、来場者数と販売機会の最大化を実現する。
タグボートは、アートフェアの開催に向けて展示運営サポート参加アーティストの選定から作品の展示設営、イベント運営まで、全てトータルでサポートが可能である。
オンラインギャラリーを活用し、リアルイベントと並行してオンライン販売を実施するほか、TAGBOATのウェブサイトやSNS、提携メディアを通じてフェアの告知と集客をサポートする。
また、特別プログラムとして、富裕層のVIP顧客向けプレビューやアート体験イベントなど、企業のニーズに合わせたプログラムを企画することも可能だ。
企業と共に創るアートの未来「アート解放区」の取り組みは、単なるアート支援に留まらない。
若手アーティストが表現の場を得ることで、彼らの才能が育まれ、文化が豊かになる。そしてその文化支援の担い手となる企業は、社会的意義と共に新しい価値を手に入れる。
タグボートは、企業とアート、そして社会をつなぐ新しいモデルを提案し、次世代のアートシーンを共に創り上げたいと考えている。
「文化を支えることは、未来を支えること」――企業と共に新しい価値を創造していく。アート解放区の新たな挑戦に、ぜひご参加いただきたい。
過去のタグボートの「アート解放区」の実績
https://www.tagboat.com/artevent/kaiho-ku/daikanyama_noel.php
https://www.tagboat.com/artevent/kaiho-ku/canbirth_ginza.php
https://www.tagboat.com/artevent/kaiho-ku-eats-nihonbashi/index.php
https://www.tagboat.com/artevent/art-kaiho-ku2022.php
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