ホテル雅叙園東京が、東京都指定有形文化財の「百段階段」を舞台に主催するイベント「和のあかり×百段階段」(開催期間:2022年7月2日(土)~9月25日(日) )。
和と伝統に満ちた舞台での展示に、全26出展者のうち、タグボートからは5名の作家が出展・販売致します。
「光と影・百物語」というテーマのもと繰り広げられる、文化財建築と現代アートのコラボレーションは必見。
本記事では展示作家とともに、タグボートのウェブサイトで販売中の作品をご紹介します。
*展示作品は現地のみでの販売となります。
鈴木ひょっとこ
絵巻や浮世絵の伝統的な要素を現代アートに交えながら、独自のユーモアある作品を制作する鈴木ひょっとこ。
現代の家電など新しいものが古いものに組み合わさった様相は、思わずくすりと笑ってしまう可笑しみを生み出します。
展示では、展覧会のテーマの一つ「百物語」にぴったりな4作品を出展致します。「星光の間」にて、大人から子供まで楽しめる作品がお待ちしております。
出展作:「家電図 クーラー~客室の幽霊~」
キャンバスにアクリル絵具, 72.7x 100 x2.5cm, 2022年
キャンバスにアクリルガッシュ絵の具で手描き, 41x 27.3 x2cm, 2018年
鈴木ひょっとこ Hyottoko Suzuki |
西島雄志
銅線をコイルのように巻き付けたパーツを用い、光の粒に命を吹き込むように形を生み出す西島雄志。
小さなパーツが集まり連鎖する作品は、
狐は稲荷神が人間に見える形で俗界に遣わした「使い」と言われており、出展作《白狐》では銅の輝きによってその神々しさや凛とした佇まいを増すとともに、愛らしい造形で鑑賞者の心を惹きつけます。
出展作:「白狐」
銅線を巻いたパーツをつないだ彫刻, 75x 170 x150cm, 2022年
銅線を巻いたパーツをつないだ彫刻, 15x 15 x20cm, 2022年
銅線を巻いたパーツをつないだ彫刻(銅線に真鍮メッキ), 17x 25 x15cm, 2021年
西島雄志 Yuji Nishijima |
オオタキヨオ
3DCGを使った最新テクノロジーによる技法を駆使し、現実の三次元の構造や機能を抽象化した内面の美を表現するオオタキヨオ。
その構造はまるで、
出展作《行燈》は、化猫が行燈の油を舐めるというエピソードを連想させます。そして今回のポイントは「影」。ライティングによって映し出される形の妙にもご注目ください。
出展作:「行燈」
ミクストメディア(ポリアミド、アクリル), 21x 26 x17cm, 2019年
ミクストメディア(ポリアミド、アクリル), 18x 38 x3cm, 2019年
ミクストメディア(ポリアミド、シリコン), 10x 10 x10cm, 2019年
オオタキヨオKiyoo Ota |
ヒョーゴコーイチ
木をじっくりと炭化させてから成形し磨き上げ、自然との共存や循環・再生をテーマに、無塗装の炭の美を生むヒョーゴコーイチ。
唯一無二の神秘的な輝きを放つ作品は、光の当たり方により絶妙に表情を変化させます。
「あかり」によって照らし出される漆黒の表面には、まるで銀河のような広大さを感じさせる木目が現れます。是非近くでじっくりとご覧いただき、その繊細な表現をご堪能ください。
光彩 33 ※実際の展示作品とは異なります。
炭化彫刻(無塗装)/檜&米松, 22x 15 x10cm, 2021年
炭化彫刻(無塗装)/檜, 8.5x 10 x5cm, 2022年
ヒョーゴコーイチ Kooichi Hyooogo |
石井七歩
「増殖」を構成要素として視覚的な作品を制作する石井七歩。緻密なドローイングからインスタレーションに至るまで、その表現は多岐に渡ります。
作家の制作エネルギーと連動するがごとく脈打つ作品群は、見れば見るほど迫力を増します。
本年は2020年と同じく着物をモチーフとする作品を出展。その完成度は更に進化し、周囲の透けるように光を通すオーガンジー装飾と呼応して鮮やかかつ妖艶な世界をお届け致します。
色、女、変(2020年開催の「tagboat x 百段階段 展」展示作品) ※実際の展示作品とは異なります。
カンバスにアクリル, 194x 112 cm, 2022年
カンバスにアクリル, 194x 112 cm, 2022年
カンバスにアクリル, 40x 40 cm, 2021年
石井七歩 Naho Ishii |
「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」
開催概要
開催期間:2022年7月2日~9月25日
営業時間:11:30-18:00(最終入館17:30)会期中無休
※8月20日(土)は17:00迄(最終入館16:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1
主催:ホテル雅叙園東京
チケット情報
当日 1500円
特別前売 1200円(7月1日迄)館内(16:30迄)
学生 800円 ※要学生呈示、未就学児無料
「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」出展作品の販売について
本展覧会に出展されるtagboatアーティストの作品は、全て「会場での現地販売のみ」です。会期中、tagboatオンラインでの販売は実施致しません。作品をご購入希望の方は、会場にお越しいただきますようお願い致します。
ミュージアムショップでのグッズ販売について
本展覧会では、ミュージアムショップにて4名の作家によるオリジナルグッズも販売致します。会場にお越しの際は、是非ミュージアムショップにもお立ち寄りくださいませ。
※こちらも全て現地販売のみとなります。
【販売グッズ一覧】
鈴木ひょっとこ:手ぬぐい 全3種、トートバッグ 全1種
西島雄志:ポストカード 全7種
オオタキヨオ:ネックレス 全1種、カトラリーレスト 全2種
ヒョーゴコーイチ:炭玉 全6種
全出展アーティスト
柳井金魚ちょうちん祭り/篠原風鈴本舗/柏木美術鋳物研究所/能作/東洋ケース/弦間康仁/榮/アカリノワ/松竹衣裳・歌舞伎座舞台/中里繪魯洲/伊藤権次郎商店×CRAFCULT/小澤康磨/松風直美/細山田匡宏/西島雄志/鈴木ひょっとこ/いろした工房/オオタキヨオ/ヒョーゴコーイチ/第一印刷所/ThinKniT®/山川建具/園田美穂子/大塚理航/石井七歩/ヨダタケシ
(順不同・敬称略)
ホテル雅叙園東京とは
90年以上の伝統を受け継ぎ、2500点もの日本画や美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテルです。茶室に見立てた全60の客室は80㎡以上のスイートルームで、シンプルさと日本の気品ある美しさを兼ね備えています。もてなしの心を継承する7つのレストラン、日本美の粋を尽くした和室宴会場をはじめとした23の宴会施設、そして本展覧会の会場となる東京都指定有形文化財の「百段階段」を有しています。