tagboatでは世界最大規模の取引を誇るマーケットプレイス「Opensea」でNFT作品の販売を開始しました。映像作品を出品している土佐尚子、前田博雅に加え、新たに太田剛気の「かえるの街・ケロケロシリーズ」が登場です!
太田剛気は自分で創作した「架空の国の歴史」に基づいた作品を展開しています。
この連作は「とんちき坊やとまぬけのろん」シリーズと名付けられており、好奇心旺盛な男の子・とんちき坊やとその相棒の犬・まぬけのろんが架空の国を旅しながら歴史の一場面に遭遇する様子を表した作品群です。
とんちき坊やとまぬけのろんが今回訪れる「カエルの街・ケロケロ」はその名の通りカエルが住んでおり、賑やかな市場の様子や大学で知識を学ぶ様子が描かれています。しかしその安寧な国家の成立までには、トカゲ海賊団の襲撃を受けた過去や、国民としての自覚を芽生えさせるために国歌を作った国策など、積み重ねてきた日々がありました。架空の国でありながら、そこで描かれる歴史は現実の世界で私たちが日々見ているニュースそのものです。
その圧倒的なリアリティを感じさせる世界観は、緻密に練られた設定資料の賜物です。架空の国を作り上げる過程では、まずノートに文字や図で膨大な情報をドローイングしていきます。それをもとに教科書や絵本、そして絵画として作品が制作されていくのです。写真でご紹介する「歴史の教科書」も、実は太田剛気の手によって生み出された一作。中に書いてあることは勿論全て「架空の国の歴史の話」です。色味や構成一つとっても、かつて私たちが手に取った現実の歴史の教科書のようです。こうした細かいこだわりからも作家、太田剛気が持つユニーク性が光ります。
「とんちき坊やとまぬけのろん」シリーズでは、どの作品にも旅する二人が映り込みます。ケロケロの国民に紛れる二人は、まるで自分たちもカエルであるかのように堂々としたものからコッソリ覗いているものまで様々です。なかにはカエルと一緒に襲撃から逃げているものまで。タイムスリップする二人を通して、鑑賞者も歴史的瞬間を体感することができます。
出展作品のご紹介
今回NFTとなるのは、かえる暦398年に行われた「最初の収穫祭」、458年と465年に誕生した市場の様子を描く「市場のにぎわい」、500年に開設されたケロケロの最高学府「知の殿堂・ケロケロ大学」の3点です。どの作品にもその場面を開設したエピソードが寄せられています。唯一無二の魅力を持つ太田剛気のユニークな架空の世界観を、とんちき坊やとまぬけのろんと一緒にタイムスリップしてお楽しみください。
※作品エピソードはOpenseaは英語で記載されております。タグボートECで販売しているオリジナル作品のページで日本語でご確認いただけます。
太田剛気 Gouki Ota |
1991年 東京都生まれ
2019年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究分野修了
OpenSea(オープンシ―)は、2017年12月にサービスが開始されたNFTのマーケットプレイスです。
数あるマーケットプレイスの中でも世界最大規模の取引がなされており、NFTの市場を牽引する存在です。
OpenSeaでは暗号資産(仮想通貨)を使って取引がなされており、タグボートの作品も暗号資産の一つであるETH(イーサ)で値段がついています。
円をドルに換金するのと同様に、ETHは「仮想通貨取引所」で手に入れることができます。有名な取引所として、bitFlyer(ビットフライヤー)やCoincheck(コインチェック)などがあります。
仮想通貨取引所の一例
・bitFlyer
・Coincheck
・DMM Bitcoin
・GMOコイン
・BITPOINT など
換金したETHは仮想通貨専用の「ウォレット」といわれるサービスで管理しハッキング等のリスクから守る必要があります。ウォレットも複数のサービスが展開されていますが、OpenSeaが推奨しているのが「MetaMask(メタマスク)」です。MetaMaskはGoogleの拡張機能として搭載されているため、以下の手順でご利用いただくことができます。
MetaMask導入手順
・Chromeウェブストアにアクセス
・「Chromeに追加」をクリック
・「拡張機能を追加」をクリック
MetaMaskへの入金方法
・仮想通貨取引所でETHを購入
・MetaMask上部にある「ウォレットアドレス」をコピー
・仮想通貨取引所の「入出金」にアクセスし、取得したウォレットアドレスを登録
・希望額を入力してMetaMaskに送金
Openseaでは太田剛気の他、土佐尚子と前田博雅の動画作品をご購入いただけます。下記の作品画像をクリックしていただけますと、OpenSeaのページで動いている映像をご確認いただけますので是非チェックされてみてください。
土佐尚子 / Naoko Tosa
芸術家、京都大学特定教授
文化情報(感情・意識・物語・民族性といった人間が、歴史の中で行為や文法などの形で蓄えてきた情報)を、デジタル映像で表現し、心で感じる「カルチュラル・コンピューティング」を提唱し、作品制作・研究を行う。
近年の仕事には、コンピューターによる山水禅「ZEN Computer」や、俳句を生成する「Hitch Haiku」、インスピレーション検索「i.plot」などがある。 その他「SIGGRAPH」や「ARS ELECTRONICA」といった代表的な芸術とテクノロジーの国際会議にて、講演や作品を発表している。
また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館等の企画展に招待展示。ビデオアート作品はアメリカンフィルムアソシエイションや国立国際美術館などで収蔵されている。
土佐尚子 映像作品
「Super rare car for Summer」
「Super rare car for Fall」
前田 博雅 / Hiromasa Maeda
2018年 武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業
2020年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了
現在、映像の撮影や編集を中心にフリーランスとして活動中。
主な出展歴
Art Fair GINZA(2022)、Post Imagine(2022)、tagboat Art Fair 2022(2022)、 アート解放区EATS日本橋(2021)、CANBIRTH(2020)など。
映像が持つ時間軸やフレーム、スクリーン、情報量(解像度)、レイヤーなどの構造から着想し、日々の生活の中に存在する制度や体系の顕在化、および現状の再確認を試みる。そのきっかけとして運動や反射といった物理現象に注目して制作する。近年は都市空間を主題にした作品を多く発表する。
前田博雅 出展作品
The City Layered (Daiba #1, Nov. 1st, 2019) 27 sec. version
The City Layered (Ginza #1, Aug. 26th, 2019) 20 sec. version
▶Openseaのtagboat collection ページはこちらから