阪急メンズ東京7F・タグボート常設ギャラリーの隣にあるポップアップスペースで開催中の「CORE part8」に出展されている中島友太さんに、お話を伺いました。
中島さんは、2021年10月に開催されたコンテスト形式のアートフェア「紀陽銀行 presents UNKNOWN ASIA 2021」に出展した際、タグボート代表・徳光の審査員賞を受賞し、そのままスカウトされてタグボートに所属となりました。
今回の「CORE part8」がタグボートでの初展示です。
ー中島さんはアーティストとして作品を制作するだけではなく、広告などのグラフィックデザインのお仕事も行っているそうですが、両方制作することはどのようにお考えですか?
広告デザインとかはすごく時間と労力を使うわりにすぐ消費されてしまうけど、アートは長く残ります。
とはいえデザインの仕事もめちゃめちゃ好きです。
いまは深夜までデザインの仕事をして、仕事終わり~朝方までは絵を描いて少しずつ進めていく、という制作スタイルです。
すっきりきっちりしたデザインを作るのも楽しいし、ただただ自分の好きなものを作れるアートも楽しい。
デザインでできないことをアートで、アートでできないことをデザインでできるので、割と自分的にはバランスのとれた生活をしています。
ー制作はどのように行っていますか?
くっつけて面白そうなモチーフ同士をいろいろ組み合わせてみながら構図を考えています。
おもしろいラフができるまでいろいろ試してみます。
伝えたいメッセージがあってそれに向けて作るっていうより、作品が出来てから「何がしたかったのか」を言葉にします。なのでステートメントを書くのは苦手です。
―作品のもととなるコラージュの資料には写真も使用されているんですね。
はい。少し前は漫画の切り抜きとかを主に使っていたのですが、作品に奥行き・立体感を取り入れたくなって、最近は写真とか立体的な資料もチョイスするようになりました。
僕は(コラージュの資料をもとに)写真そっくりに描こうとしてるのですが、技術的にできないので、自然とイラストのようになります。写実的に描こうとしてこのような作品になります。
少し前は漫画の切り抜きとかを主に使っていたのですが、作品に奥行き・立体感を取り入れたくなって、
最近は写真とか立体的な資料もチョイスするようになりました。
(「Beverly Hills」の骸骨や、背景の山は写真資料)
ベタ塗りは作業的で飽きてきちゃうときがあるので、そこから脱したい気持ちもありました。
絵を描くことに関してはまだまだ技術的に至らない部分が多いので、「写実的な部分」と「イラスト的な部分」の差をもっと見せられるようになったら面白いかなと思ってます。
―「写真」というデジタルなものから、「油絵」というアナログなものに変換するのはなぜでしょうか?
仕事で毎日やっているグラフィックデザインと同じように、すべてデジタルで制作することはしたくなかったです。
そこから脱したい、反発したい気持ちがあったので、一度アナログに変換するのは僕にとっては必須でした。
最後に動画でメッセージをいただきました!ぜひご覧ください。
《中島友太さんメッセージ》
タグボート所属アーティストとして第一歩を踏み出された中島さん。
これからどんどん進化していく作品と中島さんご自身にも目が離せません!
CORE part8は初めてタグボートで展示される作家様も数名出展されており、より新鮮な展示となっています。
多彩な作品とともに皆様のお越しをお待ちしております!
▼「CORE part8」展覧会HP
http://tagboat.co.jp/core-part8/
▼中島友太アーティストページ
https://www.tagboat.com/products/list.php?author_id=1006490