現在、阪急メンズ東京のtagboatギャラリーにて、石川美奈子個展『Wavelength』を開催中(~6/27木まで)です。
もうお越しくださった方もいらっしゃる(ありがとうございます!)と思いますが、
まだの方にも、既にご覧いただいた方にも、
作品をより深く楽しめる情報のご案内です。
石川美奈子は極細のアクリルで、美しいグラデーションを制作する作家です。
そのアイデアと緻密さ、人間離れした集中力はまさにグラデーションの魔術師。
ふと、写真では、その凄さをお伝えしきれていないかもしれないと思い、
今回は、より細かく、思い切った方法で、作品を深めていきます。
『Wavelengths_07』、幅1m以上の大作です。
写真からも、グラデーションの美しさと透明感は伝わるかなと思います。
左下へ寄ってみます。
青から黄への美しいグラデーションです。
思い切って、ぐいっと寄ってみました。
その繊細さに、
思わず、そーっと定規を当ててしまいました。
1cmに約7本の線が描かれています。
10mm / 7≒1.4mm
1.4mmに線1本と隙間1本があります。
隙間の方が幅が広いため、線の細さは、0.5mm程でしょうか。
線が描かれている幅は、約110cmのため、
この作品には、110cm × 7= 約770本の線が引かれているということが判明しました。
数字で見ると、
0.5mmの幅(シャープペンシルの0.5mmの芯と同じ)
36cmの長さで
約800本の線が描かれた作品ということになります。
作家の石川美奈子さんは、
アクリルを入れたチューブで
フリーハンド(目安として、下に方眼紙を引いていますが、)で
描いています。
再度、この写真で、色の移り変わりに注目してみます。
左端と右端の色の違いはわかるものの、
色の移り変わりの境は私の目ではわかりません。
どれだけ緻密に絵の具の色調整をしているのでしょう。
ここで、再度、最初の写真を見てみると、
作品が少し、違って見えませんか?
すさまじい集中力で描かれた
美しいグラデーションを
ぜひ、実物でご体験ください。
有楽町駅前阪急メンズ東京7階にてお待ちしております。
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