2022年7月22日(金) ~8月11日(木)まで、阪急メンズ東京のタグボートギャラリーで個展を開催中の鈴木ひょっとこさんにお話を伺いました!
|個展「Spin on」について
今回の個展は、コロナ過によって抑圧された状態や不穏な空気感から脱して、気持ちが晴れて解放されるような作品を中心に制作することを目指して、主に音楽や夏を題材にした清涼感のある展示になっています。
こういう世間の情勢なので、目にしたものから安らぎと元気を与えたいという思いから、このような作品を作られたとお話されていました。
「Spin on」というタイトルは、CDプレーヤーや洗濯機など回るものを題材にすることで、
同じことの繰り返しの中に楽しみを感じて欲しいという思いから決めたそうです!
|ジークレー作品について
前からジークレーや版画が気になっていたというひょっとこさん。
(ジークレーとはインクジェットプリンターで印刷された限定版画作品のこと、リトグラフやシルクスクリーン版画と違い、版を用いずに刷り上げるのが特徴です。)
今回の個展では、鈴木ひょっとこさん初となるジークレー作品を展示販売しています。
個展タイトルの「Spin on」に前置詞を付けると、物事が好転するという意味になりますが、今回ジークレーの題材に選んだ「家電図 CDプレーヤーから波」は、作品に頻繁に登場する波、回転(洗濯機やCD)、青色がすべて盛り込まれており、まさに、ひょっとこさんのコンセプトが詰まった作品となっています。
「家電図シリーズ」「食べ物シリーズ」は、家電や食べ物などの消費されて流れて行ってしまうもの、エネルギーのあるものを静かに留めておきたいという思いから、ひょっとこさんの作品コンセプトにもなっています。
オリジナル作品だけではなく、ジークレー作品もひょっとこさんの想いが詰まっており、必見です!
《ジークレー作品についてのコメント》
|アーティスト名の由来
「ひょっとこ」という一度聞いたら忘れられないアーテスト名の由来は、大きく2つあるそうです。
一つ目は男女などの先入観無く見てほしいという思い。
もう一つは、みなさんがご存知の縁起のいいお面として知られる「ひょっとこ」自体の名前の由来から来ています。
ひょっとこの名前には諸説ありますが、ひょっとこは、たたら場で鉄を火で溶かす労働者である「火男」がなまったといわれていて、また東北地方では「竃神」といわれており、火男の神は「ひょうとく」とも呼ばれ「家内安全」の縁起物です。労働者と神様という神秘性と親しみやすさがアーティスト名に込められています。
サインには、タイトルにローマ字で読み方も書いてあり、ひょっとこさんの細かい配慮が見られてほっこりしますね。
|最後に
個展初日の抽選に参加された全員が思わず笑ってしまうほど、ユーモア溢れる新作ばかりの今回。
早くもほとんどの作品が売り切れており、残りわずかとなっております。
今後も多くの人を笑顔にしていく作品に注目です!
《鈴木ひょっとこさんメッセージ》
鈴木ひょっとこ個展「Spin on」は 8月11日(木) まで!
▼展覧会詳細
http://tagboat.co.jp/suzuki-hyottoko-spin-on/
▼鈴木ひょっとこアーティストページ
https://www.tagboat.com/products/list.php?author_id=1005770
〇同時に出展中!ホテル雅叙園東京 「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」
個展と同時にホテル雅叙園東京にて開催中の 「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」にも出展しています。
百段階段「星光の間」に、展覧会のテーマの一つ「百物語」にぴったりな4作品を出展中。
愉快な物ノ怪たちの姿に思わずくすり。大人から子供まで楽しめます!
〇ひょっとこグッズも販売!
ご自身でグッズも制作されているというひょっとこさん。
この日はひょっとこと鯛のバケットハットを被っていました!
他にもグッズを展開されており ホテル雅叙園東京 「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」にて
手ぬぐいとトートバッグを購入して頂けます。
▼「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」 ホテル雅叙園東京 tagboatアーティスト特集
http://tagboat.co.jp/tagboat-hyakudankaidan-2022/
▼ホテル雅叙園東京 展覧会公式サイトはこちら
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2022
インタビュー・写真撮影:眞岸
記事・校正:板橋、眞岸