2022年7月1日(金) ~7月21日(木)まで、阪急メンズ東京のタグボートギャラリーで個展を開催中の有村佳奈さんにお話を伺いました!
・設営
現在大阪在住で二児の母でもある有村さん。この日の為にお子様をご家族に預け、大阪から東京にいらっしゃいました。
通常展示をする際は基準の線を決め、その線に揃えて作品を配置することが多いのですが、有村さんの展示はわざと高さを変えて動きのある展示にしているのが特徴です。有村さんのセンスによって非常に華やかでリズムのある配置になっています!
また、作品の隣には有村さんによる詩のような言葉が連なっており、作品と照らし合わせて見るとより有村さんが作品に込めた想いを深く知ることができます。
ギャラリーの展示はキャプションや説明が無いことが多く、大半の人がよほど気に入った作家や作品しかもっと深く知ろうとしないため、作家の作品への想いや制作意図、作品の背景など作品の解釈は、すべて鑑賞者任せになってしまっています。そういった観点からも有村さんの作品は鑑賞者に寄り添った展示になっています!
・作品について
作品に登場するうさぎの仮面の少女はモデルの方がいらっしゃるとのことで、まずは写真撮影から始まります。
有村さんご自身がデザイン学科出身ということもあり、写真を撮る段階で構図をはっきりと決め、その後キャンバスに起こしてから描きます。
うさぎの仮面にある傷のような線は、人間の目を彷彿させるようにわざと加えているそうです。
この線1つで作品の印象がガラッと変わって見えるので、これがアートの持つ力なのだと目からうろこでした。
作品は横から見ても楽しめるようにキャンバスの側面にも描かれているので、ぜひ注目してみてください!
今回の個展はメインとなる100号の作品を一番初めに描いたという有村さん。
生々しさ、毒々しさが削がれ、爽やかな風と鮮やかな彩りを感じられる展示となっております!
・最後に
個展開催初日には多くの方が作品を求めて並んでくださり、中には北海道や沖縄など遠方の方もいらっしゃるなど、根強い人気を誇る有村佳奈さん。今回の個展でもほとんどの作品が売り切れており、残りわずかとなっております。
今後も変化し続けていくウサギの仮面の少女たちに目が離せません!
《有村佳奈さんメッセージ》
店頭限定で作品集も販売中!
作品集「I’m ready.」 全82ページ。フルカラー。
―追加作品販売決定―
7/4まで阪急メンズ大阪にて展示していた3作品を7/11から東京でご覧頂けます!
有村佳奈個展「I’m ready.」は 7月21日(木) まで!
▼展覧会詳細
http://tagboat.co.jp/kana-arimura-im-ready/
▼有村佳奈アーティストページ
https://www.tagboat.com/products/list.php?author_id=1004460