◆現在開催中の足立篤史個展『archive』から展示作品のご紹介です。
(-8/1まで、有楽町駅前、阪急メンズ東京7階tagboatギャラリーにて)
今回は、展示会場最奥で怪しく光る作品“E.S.U”シリーズ5作品です。
渋くて、ヴィンテージ感濃厚なこの作品達。
作品を観て、モチーフが何かおわかりになった方、相当な教養がおありだと思います。
「E.S.U No.5」、120mmフィルム・機密文書・錆・LED・アクリル板・木製パネル 、30x30cm
実は、第二次世界大戦中の機密文書から、公開されたものを入手し、120mmの中判フィルムに焼き付けているんです。
日本、アメリカ、ドイツ、中国などの機密文書で、暗号めいた数字の羅列も見受けられます。
“記憶を記録する”ことをテーマに制作している足立。
「E.S.U」シリーズは、世界を動かしたが、形の無い “情報” を記録した作品。
また、「E.S.U」とは、“Elements Save Universe.”の頭文字を取っており、
一つ一つの集団や要素が世界を宇宙を救う、という願いを込めたタイトルです。
フィルムの錆は、足立が付着させたものですが、自然に、徐々に広がってきているそう。
時と共に、再び、形の無い物へと還っていく、世界を動かした “情報”。
デジタル化の広がりにより、現代に生きる私たちは、まさに情報至上主義。
秒単位で、“情報”に翻弄されて、生きています。
ぜひ、じっくりとご覧いただきたい作品です。
有楽町駅前阪急メンズ7階tagboatギャラリーにてお待ちしております。
*全ての作品、写真撮影OKです!