タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
アーティストになったきっかけ、作品制作方法、作品への想いなど、普段は聞けないようなお話が満載です。
毎週更新していきます。ぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
好きでした。
祖父が画家という事もあり絵を描くことをとても身近に感じていました。
美術の道に進むことになったきっかけは?
小学生の頃、絵を描くことが好きな私を母が女子美術大学付属中学・高等学校の文化祭に連れて行ってくれた事がきっかけです。
当時小学4年生の私に先輩が手を振ってくれて嬉しかったことをとてもよく覚えています。
飾ってあるたくさんの素敵な絵に憧れを抱き、絵が好きな子たちと一緒に絵が学べるなんて!と思い受験させてもらいました。
今もずっと美術が好きなのは環境に恵まれていたお陰だと思います。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
2017年に明治神宮前にある、THE SECRET MUSEUM で個展を開催したときが自分にとって初めて発表した展覧会です。
細かい作業ひとつひとつが初めての経験で、たくさんの事を吸収できるとても良い機会でした。
展示する空間の雰囲気と絵が合ったとき、心地良くなる感覚を得られました。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
アトリエに入ってからはまず掃除したり、絵を眺めたり、思った事や詩を書いて感情をつかんだり、昨日の事思い出したりしてから描き始めます。
ひとつの絵だけ長期的に 取り込むこともありますが、基本はいくつかの絵を同時進行して制作するタイプなので、色々と手を動かしながら実験したりして進めていっています。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
19歳の冬にパリにあるギュスターブ・モローの美術館で作品を見て衝撃を受けたことがきっかけで板に描いています。
まず自作した木製パネルに白亜地、下地を施します。
何層か下地にグレーズを重ねた後モチーフを描いて、またグレーズして、を繰り返しながら描いています。
透明色が重なった画面に、絵具による凹凸感を徐々に出して重みをつくることで浮遊感を感じさせるような画づくりを意識しています。
現在、力を入れて取り組んでいること
もっと自分の頭の中のビジョンと感覚が澄んだものになってそれを作品に表せるように歴史や美術史、文学に対する造詣を深めています。
将来の夢、みんなに言いたいこと
永く息の続く絵を描いていきたいです。
周囲の方たちに感謝の気持ちです。
1996年 東京都出身
2019年 女子美術大学 卒業
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻在籍
受賞歴
2019年 卒業制作 女子美術大学美術館奨励賞、
加藤成之記念賞(総代)、
O氏記念賞、
第55回神奈川県美術展 準大賞