タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
アーティストになったきっかけ、作品制作方法、作品への想いなど、普段は聞けないようなお話が満載です。
毎週更新していきます。ぜひご覧ください!
「祈りの森」一部抜粋画像
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
絵を描くのは幼少時から好きで、迷路や架空の国々の世界地図などをよく描いていました。
小学生の時には友達と一緒にオリジナルのボードゲームを一から考え、盤上や駒なども手作りで作成し遊んだりしていました。1日かけて創り上げたお気に入りの駒が、下校途中に風に煽られ水溜りに落ちてしまい、とても凹んだのは今でもよく覚えています。
「夜の光奏会」制作過程
美術の道に進むことになったきっかけは?
大学は建築学科に進学していたのですが、4年生時、研究室の担当教授から建物の平面図に描く植栽を手書きで描くように頼まれたのがきっかけです。中学でバスケットボール部に入部して以降、絵を描く事からは完全に離れていましたが、製図ペン1本で植栽を描くのはとても楽しく、この作業がきっかけで、自分の中に美術の道への選択肢が芽生えました。植栽を描くのに使用していたロットリングペンを用いる今の作風もこの時に決まりました。
大学4年生時に描いていた平面図内の植栽
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
大学卒業翌年の現代童画展という展覧会です。
展示風景
展示風景「手袋 & 絵画 &ロットリングペン」
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
具体的な時間やノルマは特に決めず、集中力が切れたらその日の作業は終わり、という形が多いです。思いついたアイディアなどは、その場で携帯やパソコンなどにメモしています。
制作写真
作品の制作手順や方法などを教えてください。
僕が描いている絵画作品は、受注製作品などの例外を除き、全ての作品が一つの架空叙事詩内に存在する特定の事象(歴史、神話、詩・歌、自然など)を切り取って描写したもので、作品各々が繋がりを持っています。この架空叙事詩内の世界観は、宇宙誕生の原理や歴史の構築に始まり、よりミクロな視点では、大陸地図の作成、架空食文化のレシピ開発、とある島の1輪の花にまつわるおとぎ話やその花の匂いと花言葉の設定など、五感全てを通じてその存在感がありありと感じられるよう細かく作り込んでいます。
現在、力を入れて取り組んでいること
現在は、既出の架空叙事詩の世界観の拡大に特に力を入れております。2~3年以内にこの叙事詩の「第1章」を小説として発表し、同時に、この小説の内容とリンクした絵画を、今までで一番大きなサイズで1枚描き上げようと思っております。
温かい守り
将来の夢、みんなに言いたいこと
一生を通じての夢は、自分の頭の中に存在するこの架空叙事詩の世界を、絵画や小説、その他にもファッション、映像、香水、ゲーム、料理など様々な表現を用いて「全章」完成させることです。今からざっと50年ほどかかる予定ですが、なんとか頑張って最後まで創り上げたいと思っております。
商品例「ストール」
商品例「キッチンドレス」
商品例「キャンドルホルダー」
ロットリングイソグラフ0.1mmペンを用いての絵画・イラストレーション制作。
主な仕事に、絵画の展示・販売、企業からのオーダー絵画制作、オリジナルブランド製品の販売、百貨店とのコラボレーショングッズの販売や店頭ワークショップ・ライブペインティングの開催、ファッションアイテム・書籍・CM/PR映像・プロジェクションマッピングへの絵画やイラストレーションのデザイン提供、企業へのオフィシャルアンバサダー就任やアートディレクション担当など。