タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
作品制作にまつわるあれこれや、普段は聞けないようなお話などが満載です。
福井直子 Naoko Fukui |
小さいころから絵を描くことが好きでしたか?
絵を描く事よりも何かを作る事が好きでした。おもちゃはあまり買ってもらえなかったけど、色紙や画用紙、布や毛糸など、素材はいっぱいもらえた記憶があります。
編み物が得意な祖母の横で、見よう見まねに編み物したり、美術教師の母は家で趣味で紙人形を作ったり粘土でブローチを作ったりしていたので、私も一緒に負けじと作っていました。そういう影響か、何かを自分で作るのが好きで、新聞紙で丸めて骨組みを作ってテントを作ったり、段ボールで家を作って友達と遊んだり、リカちゃん人形の服を何とか作ったり…そんな子供時代でした。今とやってる事があまり変わってない気がします。
花のように 鳥のように 風のように ArtsChallenge201 1 愛知芸術文化センター館内地下2階 2011.2.15-2.27
美術の道に進むことになったキッカケは?
小さい頃から母に連れられ美術館などはよく行ってました。
また、小学校の校長先生が美術の先生で、私がたまたま校長室の掃除当番の時、掃除の時間さぼってこっそり校長先生に難しい折り紙を教えてもらったりして仲良かったです。その校長先生が退任した後、美術館の館長をしていたので招待券をもらって美術館に行ったりしてました。
そして高校受験の時、志望校が無理そうで…特に自分では上手いと思っていなかったけど、担任の先生に美術科の学校を進められそのまま流れにのって今にいたります。
気づけばはじめから美術によく触れていた気がします。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなとき?
大学生の時にグループ展したのが初めてだと思います。まだ作品を発表するという事が何もよく分からず、とりあえず作品を完成させ展示し列べるのが精一杯だった。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
普段生活をしていて、気になるモノ・コト、印象に残ってるモノ・コト、などを描き留めたり写真を撮ったりし、それを元にキャンバスに自分というフィルターを通して記憶を写しこんでいく、閉じ込めていく感じで制作しています。一度描いたモノ・コトは今体験したかのようにキラキラと鮮明に思い出されワクワクしてきます。
夢を見るライオン GALLERY SPEAK FOR 2013
将来の夢や、皆に言いたいことを教えてください。
みんなに言いたいというか、自分に言いたいことですが、いつまでもキラキラワクワクすることを忘れずに生きていきたいと思います。気付くと、いつの間にか固定概念に縛られて身動き出来ない自分がいるから、勇気を出して自由にキラキラワクワクして生きていきたい。
雲のむこう空のさき 5Rギャラリー・名古屋 2012
古家再生プロジェクト弦巻 撮影・坂本道阡 2012
福井直子 Naoko Fukui |
1977年岐阜県生まれ。2007年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程(油画)修了(博士学位取得)。
「絵のある部屋」というシリーズで2005年06年にSPICAart(東京)2007年INAXギャラリー2(東京)で展示。油絵の平面作品を中心に、自分が慣れ親しんでいる布や木、ビーズや陶器などあらゆる素材を使い一つの空間を制作。2008年「海賊」(galeria de muerte/ 東京)2009年「スターゲート」川崎市岡本太郎美術館(岡本太郎現代芸術賞)2011年「花のように 鳥のように 風のように」愛知芸術文化センター内地下2階 通路西側 (アーツ・チャレンジ2011)2012年「雲のむこう 空のさき」5/R・Hall&Gallery(愛知)2013年「夢を見るライオン」GALLERY SPEAK FOR(東京)など多数発表。
また2011年に東京ドームシティASOBono!の外壁をデザイン。2012年SPICAと共同で古屋再生プロジェクトとして、一軒家の中に絵を全て描く。2013年 Enjoy RODY! Enjoy Love ! Exhibition in Taipei.(台湾)のチャリティーイベントでロディーにペイントをし参加。晴海フラワーフェスティバル2013インフィオラータでは花で絵を描くイベントのデザイン。2014年TOKYO DESIGNERS WEEK 2014 「SHOP ART WALK」に参加など幅広い活動をする。