タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
アーティストになったきっかけ、作品制作方法、作品への想いなど、普段は聞けないようなお話が満載です。
毎週更新していきます。ぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
自分の手を動かして何かを表現するという事に関しては、母の影響が大きかったと思います。母はグラフィックデザインをやっていたので、絵はもちろんですが、遊ぶおもちゃや着せてもらう洋服、食べ物まで手作りなことが当たり前だったので、私もその環境に自然と馴染んでいました。
アトリエにて
Pudding 2019
美術の道に進むことになったきっかけは?
高校を卒業して、トレンドや流行、ファッションにいち早く触れられる場所として東京を選びました。洋服デザインの学校で学んだあと、アパレルで会社員を数年間していましたが、どこかで違和感をずっと抱いていました。挫折した状態で出会ったのがステンドグラスで、アートとしての可能性を感じました。
Milk 2019
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
高校の文化祭で立体のポスターを作った時ですかね。誰も作る人がいなかったのでクラス用と所属部用、2つとも一人で作りました。そしたらグランプリと3位になってしまって・・・
もちろん、美術と言えるような作品ではないですけど。(笑)
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
日頃から、日常身の回りのものをガラスに置き換えて見ています。作品にしたいモチーフを見つけると、構想を練って制作に入るので、特に決まったルーティンはないです。
Pancake 2019
作品の制作手順や方法などを教えてください。
ほぼ100%の完成図を頭で想定してモチーフを選ぶとこから始まります。板ガラスのカットはやり直しがきかないので、ぼんやりしたイメージで作る事はないです。モチーフがしっかりと固まれば、後はマラソンする感覚で何も考えずひたすら手を動かしてゴールに向かいます。
手作業でのガラスカット
ガラスカット面の研磨
研磨した断面にコパーテープを貼る
ハンダで接合
現在、力を入れて取り組んでいること
0から1をやって、それを100にする努力です。
French fries 2019
将来の夢、みんなに言いたいこと
難しい質問ですね。私の中で、将来の夢という感覚はあまりよくわからないので・・・
私は、アートの世界でもビジネスの世界でも、既存の枠や制約にとらわれず、大袈裟に言えば革命と言えるようなことをして新しいものを生み出してきた方々にとても惹かれます。ですから、私自身も誰もやらなかったこと、そしてそこに活路を見出し、未来ではそれを当たり前のことにしていたいな、とは絶えず思っています。
1987年和歌山県生まれ アパレル会社員時代に布よりもガラスの質感、西洋から伝わってきたステンドグ ラスの文化・技法に魅了され、ガラスアートの制作をはじめる。 身の周りの物や実際の食材とステンドグラスを組み合わせ、その一瞬を切り取っ た作品をインスタグラムで発表。展示作品は、ステンドグラスと食品サンプルを 融合させた独自の方法で表現している。
2019 Exhibition
SICF20 / スパイラル 青山
Independent Tokyo 2019 / @Gallery TAGBOAT
くどやまアートウィーク 2019 / 和歌山県九度山町
ART MATTERS 2019〔 H.P.FRANCE BIJOUX〕 / GINZA SIX
Emerging Tokyo〔 White Box project space〕 @Gallery TAGBOAT / New York
アート解放区 @Gallery TAGBOAT / TENOHA代官山
受賞歴
Independent Tokyo 2019 入賞(ニューヨークでの展示)審査員特別賞(野口和男賞、小林貴賞、徳光健治賞) タグボート特別賞(阪急メンズ東京での展示)の5部門
Web site: https://mari-hirano.com