タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
アーティストになったきっかけ、作品制作方法、作品への想いなど、普段は聞けないようなお話が満載です。
毎週更新していきます。ぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
小さい頃は絵を描くことというよりは、色や配色を組み合わせる事に興味がありました。
通っていた幼稚園では朝からお迎えの時間までひたすら輪飾りを作っていた記憶があります。
何色もの折り紙を好きな配色でつなげていくことがとても好きでした。
服の色合いもこだわりの配色があり、舞台を観に行っても照明の色が気になってしまったり、
色に対する興味、こだわりは小さい頃から強かったです。
美術の道に進むことになったきっかけは?
高校2年の時に進路を考えて、美大に行きたいと思い
美術予備校に通った事がきっかけとなりました。
高校は普通科だったのですが、予備校に通い始めてから一気に世界が広がり、美術を学ぶ事も予備校で人に出会う事も楽しくて楽しくて、その後はどっぷり美術に浸る毎日です。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
大学卒業間近のコンテストで大賞をとりその副賞で個展を開かせていただきました。
23歳の頃です。
ギャラリーのオーナーもお客様も面白く魅力的な方ばかりで
絵を発表し販売する現場を在学中に体験することが出来て良い経験となりました。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
朝光の入るアトリエにて制作を始めます。それから夕方まで。
なるべく自然光で描きたいので昼間に絵を描き
夜は道具の整理や作品データをまとめるなどの作業を行います。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
日々ドローイングなどをしての作品を元に制作します。
散歩に行って外の空気や自然を頭や感覚に取り入れてドローイングをしイメージを
固めていきます。
イメージが固まったら下描きもなく白い画面に筆を置き制作が始まります。
その後は流れるままに。
絵の具を散らしたり、滲ませたり、指で描いてみたり、偶然に出来る絵の具の表情を大切に描きます。
9割描き上がったら少し時間を置いて、裏返し、寝かしてから
残りの1割を描きます。
作品との冷却期間を置くことで冷静に絵をみることができ、絵の足りない部分がスッと見えてきます。
最後まで悩まず一気に描き上げた作品は大体お気に入りの作品になる事が多いです。
現在、力を入れて取り組んでいること
普段は岩絵の具を使用し描いているのですが、絵の具が砂の粒のようにザラザラとしていて、絵肌に自然と表情が出てきます。
もっと岩絵の具の素材感が出せるように、荒めの絵の具を使用したり、洗ったり、岩絵の具を使用しながら絵に立体感、物質感を出し、深みを感じられる表現をしていきたいです。
将来の夢、みんなに言いたいこと
将来の夢はずっと絵を描き続けて、発表しながら暮らしてゆく事です。
発表した絵が誰かの家に飾られていて日々の生活の中に溶け込んで
その人の生活の一部になっていたら、すごく幸せです。
1983年 生まれ
2007年 多摩美術大学造形表現学部 日本画専攻卒業
個展
2013 「paradise」 … Gallery 空 ?/ 東京
2012 「1/365」 … Gallery 空 ?/ 東京
2011 「1/365」 … Gallery 空?/ 東京
2007 「Kyoko Hayashi EXHIBITION」… ギャラリーいわさ堂/ 鎌倉
アートフェア.グループ展
2013 2014 2016 2017 Young Art Taipei/ 台湾
2015 池袋アートギャザリング
2014 リキテックスアートプライズ/東京
2014 TDWアートフェア/東京
2012 Emerging Director`s ART FAIR “ULTRA006” / 東京
2011 Emerging Director`s ART FAIR “ULTRA005” / 東京
2011 Contenporary ?Art「分岐点 2011」/ 埼玉
受賞歴
2006 「佐藤太清賞」特選受賞
「art44」多摩美術大学造形表現学部展示 グランプリ受賞
2007 国際瀧富士美術賞受賞
「FUKUI サムホール美術賞」奨励賞受賞