宮崎浩太 Kota Miyazaki
1985年愛知県生まれ、
2010年 名古屋芸術大学大学院同時代表現コース修了。
<個展>
2013
「世界で最大の巨体を持つ牛」/ MATSUO MEGUMI+ VOICE GALLERY pfs/w
2024
宮崎浩太 展 / 川田画廊(兵庫)
Kota Miyazaki Exhibition / hIDE gallery (東京)
<公募展>
2018年 第9回 「はるひ絵画トリエンナーレ」 佳作
2019年 「アートオリンピア2019 」 準佳作
2022年 100人10 2022 /東京ミッドタウン プラザB1 メトロアベニュー「50mウォール」
他多数
<アートフェア>
神戸アートマルシェ2023(兵庫)
Infinity Japan 2023(台湾)
D-ART 2023 (愛知)
Osaka Art Fes HANSHIN (大阪)
アートフェアアジア福岡 2023(福岡)
今回の「ART HAKATA by tagboat」でタグボート初登場となる宮崎浩太。
「私の作品は1度完成した作品の上から筆をストロークさせることで完成します」と語る画面には躍動感が溢れています。
硬派な画面のつくりながら、観るほどに「どう描いているのか」「どこまで描いているのか」と観る者を惹き込んでいく魅力を持つ作品群。制作についてのインタビューをご紹介します。
1.作品のコンセプトについて教えてください。
ーー私は作品の制作において、完成した作品の上から筆をストロークさせるという工程を踏まえます。
それによりモチーフの動きや周りに流れる時間の経過などを、普段のモチーフの捉え方に重ねるような形で発生させることができると考えています。それぞれのモチーフの普段の姿と重ねながら、絵の具の物質性と親和性、臨場感を感じていただけると幸いです。
2.今回の「ART HAKATA by tagboat」にご出展いただく作品はどのような意図で制作・選出されましたか?
ーー「ART HAKATA by tagboat」出展作品は主に静物をモチーフとした作品の構成で考えました。
静物は普段他からの力が加わることがない限り動くことはないモチーフですが、絵の具をずらして動きをつけることで普段の印象とは違う側面を感じることができるのではと考えています。静物画を見る上で今までにないような発見をしていただけると幸いです。
3.制作する上で大切にしていることやこだわりを教えてください。
ーー作品をストロークする時に、ストロークする方向を大切にしています。
絵全体の雰囲気やモチーフの進行方向を見て、より躍動感が出るように意識して左右を選択しています。
またストロークする前の段階では色の抜き方や余白の作り方を大切にして制作しています。
4.作品の過程でもっとも悩んだり苦労されるのはどんなところでしょうか?
ーー制作のルーティンとして、描き出すタイミングと、描くことに対する欲求をいかに多く持って制作に入っていくことができるかを大切にしています。テンションがなかなか噛み合わない時は苦労します。
5.制作のモチベーションになっていることはなんでしょうか?
ーー制作する上で、新しい発見や理想的な絵の具の表情ができた時がありますが、それらが制作する上でのモチベーションになっていると思います。展示されている状態をイメージしながら制作する事でモチベーションをあげている部分もあります。
6.これまでに影響を受けたモノやヒトについて教えてください。
――古い映画からインスピレーションを受けることは多いです。
友人の紹介でフィンランドの映画監督であるアキ・カウリスマキ氏を知ってからは彼の映画作品を見続けています。
映画や映像で残る残像と自分の表現を照らし合わせながら制作しています。
7.最後に、これから挑戦されたいことについて教えてください。
ーー絵の具の動きとモチーフの動きの親和性をさらに追求し、作品に反映させていければと思っています。
また作品のテーマをより深く感じていただく為に、展示構成にはこれから特に力を入れていきたいと考えております。