制作工程を種明かしする「How to Make」インタビュー。今回はタグボート取扱いアーティストのKamihasamiさんにお話を伺いました。
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今回ご紹介いただく作品は何ですか?
「typography plant B」という作品です。
その作品のモチーフを選んだ理由はなんですか?
アルファベット26文字の形をしたTypography houseシリーズの一つとして制作しました。一見すると白い紙でできたジオラマ作品ですが、真上から見るとベンゼン環が連なった化学式になっています。化学式から海上に浮かぶ化学プラントをイメージして制作しています。
その作品に使っている材料はなんですか?
各種ファンシーペーパーを用意していますが、主にタント紙を使用しています。
厚みが数種類用意されているので、作る部分ごとに使い分けできるのが気に入っています。
その作品に使っている道具はなんですか?
GLANZというカッターナイフに30度の黒刃を付けています。
程よい重さがあり、カット時の安定感を感じて選びました。
その作品は、どのような手順で制作しましたか?
手書きのスケッチから始めます。ラフスケッチでおおよその形を決めた後、CADで展開図を作ります。展開図が出来たら実際に組み立て、ずれが出たら展開図を修正します。修正と組み立てを繰り返し、仕上げていきます。
レーザーやカッターナイフやハサミを使い分けパーツを切り出し、木工用ボンドで立体に仕上げます。作品によってはアクリル絵の具で着色して仕上げています。
その作品を制作しているときはどんなことが頭に浮かんでいましたか?
間取りを想像しながら制作をしています。
作品制作で困難な点や苦労する点を教えてください。
展開図から立体にする際に1ミリ以下のスケールで調整を繰り返します。老眼と闘いながら、根気試しをしています。
制作工程でこだわっていることは何ですか?
糊あとが出ないよう、なるべくきれいに組み立てています。
その作品はどこに注目して観てもらいたいですか?
自分自身をジオラマの世界に投影して楽しんでいただければと思います。
今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
気の赴くまま、立体作品と並行して、立体と平面のコンビネーション作品や完全な平面作品を制作したいと思っています。
2022年5月3日(火) ~ 5月23日(月)
営業時間:11:00-20:00
*最終日は18時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・Kamihasami
による個展「Imaginary World」を開催致します
http://tagboat.co.jp/kamihasami-imaginary-world/
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