タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
作品制作にまつわるあれこれや、普段は聞けないようなお話などが満載です。
毎週更新していきますので、ぜひぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くことが好きでしたか?
はい、好きでした。物を作ること全般が好きで、手芸やお菓子作りをよくしていました。
名前も絵美ですし、絵を描くことは自分のベースにある気がしています。
美術の道に進むことになったきっかけは?
美術の道に進むことになったきっかけは2回あったと思います。
最初は、高校生の時に美術予備校のパンフレットを見たのがきっかけです。
進学先として服飾関係かデザイン系の専門学校に行こうと思っていたのですが、美術予備校へ通い出してから、油絵科に興味を持って、そこからさらに絵を描くことに夢中になっていきました。
大学を卒業してからは、デザイン系の仕事に就いて何かを作ることはしていたものの、楽しいながらも、何かが足りないという思いがあったと思います。
そんな時に昔から興味があった心理学の勉強を始めるきっかけがあり、ロンドンまで勉強しにいったり、カウンセラーやセラピストという仕事をしていこうかと考えた時期もありました。
ただ、そういった勉強をするということはどういうことかというと、「自分の性質や本心を知る」ということですから、その後また絵を描いていく流れになっていき、今に至ります。
それが2つ目のきっかけだったと思います。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
大学生のときに、同じ時期に2つの公募展に出展して入選した時だと思います。
賞をいただくことはできませんでしたが、大賞の副賞が3か月間ニューヨークで滞在制作ができるという公募展があり、そのころから海外で展示をしてみたいという気持ちも刺激されたと思います。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
最近は、1時間半〜2時間を何セットするか、という感じで進めています。
あまり長い時間描き続けることはしていません。
バーっと描いて、まったく違うことをして、またバーっと描いてという風に進めています。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
今のところ、パネルに綿の布を張って描く作品が多いですが、モチーフによって支持体を変えたりもしていきたいです。
まったく関連性がないと思っていた作品でも、後になって並べてみると、何か紐付いてくることがあります。
旅先で写真を撮ったり、日頃からイメージをふくらませていることが、世界観になっている気がしています。
現在、力を入れて取り組んでいること
自分の中にある制限を外していくように意識することです。
進みづらいときは何かにとらわれている時があるので、そういうものを外しながら自由に、スポーツのような感覚で描くのが最近は良い気がしています。
将来の夢、みんなに言いたいこと
作品をつくることで、自分もそれに関わる人たちも豊かになっていくことです。
豊かさは人によって違うと思いますが、私が今思っているのは、その人にとって大事なことができていることだと感じています。そしてそれはいくらでも深められると思っています。
自分もそうありたいですし、私の作品を見た人がその後の生活を豊かにしていくことが、私の作品が完成していくということだと思っています。
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
個展
2003 “数字で言うと偶数で” Pepper’s Gallery 銀座
2009 “アカシックレコード Akashic Records” Pepper’s Gallery 銀座
2017 “言葉を失った瞬間だったのに、それがとても物語だった時” Pain au Sourire 渋谷
グループ展
2010 Japanese Emerging Artists’ Exhibition in NY 3rd “Other Painting” WILLIAMSBURG ART & HISTORICAL CENTER,NY
2019 rooms EXPERIENCE 38 五反田
第14回 TAGBOAT AWARD 入選者グループ展 世田谷
アートフェア
2017 Independent Taipei
2018 Independent Tokyo
受賞歴
2002 トーキョーワンダーウォール2002 入賞
2003 第14回関口芸術基金賞 入賞
2004 武蔵野美術大学卒業制作展 研究室賞
2019 第14回 TAGBOAT AWARD 入賞