タムロアヤノ AYANO TAMURO
2006 大阪芸術大学デザイン学科卒
2007 広告代理店にてグラフィックデザイナーとして活動
2025 大阪にてアーティストとして活動中
穏やかな空間を表現することをテーマに、家族との時間を通じて気づいた物質的価値を超えた本当に大切なものを問い直し、その思索を絵画として具現化する。大切な人との空間や訪れた場所の記憶と空想を織り交ぜ、一枚の絵に温かさと静けさを込める。油絵具やオイルパステルを使用し、鮮やかでありながら柔らかな質感を追求し、独自の色彩で穏やかな空間を創り出す。作品は視覚的だけでなく感覚的にも安らぎを与えるものとなっている。
作品を作り始めたのは何歳頃ですか?きっかけはありましたか?
絵を描くということ自体は、幼少期から始まり今も続けているといった感じです。
美大を卒業後、グラフィックデザイナーで広告を制作していました。その期間は自分の絵に向き合う時間もなく過ごしましたが、
その後退社したのちに、イラストレーターとしてまた絵を描き始め、3年ほどした後にやっぱり自分の表現したいものを描きたいと思いオリジナル作品に取り掛かるようになりました。
アーティストを志したきっかけは何でしたか?
誰かの依頼を形にするイラストレーターという職業をしていました。そうしていろんな絵を描くうちに依頼の絵じゃなくて自分の絵というものを描きたくなりました。そしてそれがどこまで人の心に届くものか限界を試したくなりアートフェアなどに参加し始めたのがスタートです。
作風が確立するまでの経緯を教えてください。
最初はまず色々なモチーフ(人や動物、建物や食べ物、植物など)を描いてみました。その中で「色」の選択、組み合わせに自分らしさや表現したい世界観を感じました。その中で部屋をモチーフとして描いた時に、一番穏やかで幸せな気持ちで描き始めから描き終わりまでかけること、自分のしたい色の表現ができることを感じて、今のような部屋、そして、犬や猫、植物といった穏やかな日常を描くようになりました。
作品を発表し始めたのは何歳頃ですか?発表するまでにどういった経緯がありましたか?
最初にアートフェアに出展したのが2019年です。大阪で開催されているUNKNOWN ASIA 2019に今までコツコツと書き溜めた作品を発表しました。アートの世界など右も左もわからない状態でしたが、自分の絵が受け入れてもらえる方には、ちゃんと届くということに気づけた第一歩でした。
アーティストステートメントについて語ってください。
穏やかな空間を表現することをテーマに、家族との時間を通じて気づいた物質的価値を超えた本当に大切なものを問い直し、その思索を絵画として具現化する。ということをしています。独自の色彩で構成された部屋というモチーフの中に誰かと過ごした記憶や時間、香りまでも体感するような絵画表現を目指しています。
作品はどうやって作っていますか?技法について教えてください。
昨年までは、主に木製のパネルにオイルパステルで描き、彫刻刀で彫る事によって独特なテクスチャや画面を作り上げるという方法をとっていました。そこから今年に入り、キャンバスに油絵具で表現するというチャレンジを始め、より奥の深い色の世界を探求しているところです。
作品制作で困難な点や苦労する点を教えてください。
色数多めな作品ということもあり、色のバランスにはとても悩み、時間をかけて試行錯誤して描いています。また、大きい作品を描きたいのですが、部屋のスペースが小さいところが悩みです・・・
今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
海外での展示に力を入れようと考えています。SNSやネットを通して色々なものがデジタル上で見えるこの時代に、自分の絵が足を運んで見る価値があるもの、手元に置いておきたいものとなることを展示などの中で目指し、確実なものにしていきたいです。
4月10日(木)から開催する「Independent Tokyo 2024 Selection」に出展します!
「Independent Tokyo 2024 Selection」
2025年4月10日(木) ~ 4月30日(水)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※初日の10日(木)は17:00オープンとなります。
※オープニングレセプション:4月10日(木)18:00-20:00
※4月18日(金)、19日(土)は、tagboat Art Fair2025開催のため休廊となります。
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
tagboat主催のアートイベント「Independent Tokyo 2024」において、185名の参加者の中から見事賞を獲得したアーティスト7名の展覧会「Independent Tokyo 2024 Selection」を開催いたします。
Independent Tokyoとは、若手の新進アーティストが自身のアート作品を展示販売することができるブース出展型のアートイベントです。若手アーティストの登竜門として、作家のキャリア支援を目的としています。
今回はIndependent Tokyo 2024にて受賞した作家の新作を展示・販売いたします。今後の活躍が期待できる若手作家による渾身の作品をどうぞご高覧ください。
ARTIST
24’グランプリ タムロアヤノ
24’準グランプリ 竹内みか
タグボート特別賞 宮口拓也、土屋靖之、TAIKI、ふるやみか、わんぱく中年とのまる