
小池正典

プロフィール
主に陶器で立体作品を制作する小池正典。
独特の形を持つ生き物のような作品には、
それぞれ詩や物語の一節を思わせるタイトルが付けられている。
日本には一神教ではなく八百万(やおよろず)の神が存在し、万物に魂が宿るという考え方を軸に、
日々目にする空の色や身近な建造物などからインスピレーションを得て制作を続けている。
日常にある言葉や物の名前、音、匂いなど、
普段は記憶に残らないような目立たない存在に名前を与えるようにして作品を生み出している。
日頃書き溜めている言葉やスケッチから生まれる陶器の作品には、
あたかも魂が吹き込まれているかのような気配が宿っている。

現在の作風に至るまで、どのような試行錯誤を重ねてきましたか?
もともと風景をモチーフにした平面作品を作っていました。
風景には過ぎていく時間が内包されていて、風景の中では、
人も人工物も自然物も全てが優劣なくフラットな状態で、大きな流れのように思えました。
過ぎていく時間は命の循環とも言い換えられると考え、
永遠性を表現する為に素材をセラミックに変え立体作品を作るようになりました。
もちろんセラミックも永遠に形が変化しないわけではないですが、
少なくとも自分の体よりはこの世に残るはずです。
作品を形を少しでも長く留めておきたい気持ちが強いので、そんな願いを込めて作ってます。

作品に共通するテーマやコンセプトについて教えてください。
一貫したテーマは時間です。
子供の頃から時間が過ぎるのがとても寂しくて、
何か形にして留めておきたいという気持ちが強かったです。
全てのものは形がいずれ変わっていく、そのような様子を形にしたいと思っています。
作品のアイデアは、日常のどんな出来事や風景から生まれることが多いですか?
身の回りの風景からです。空の色や風の匂いなど季節や時間によって変わるものから着想を得てます。
有限性を感じるもの、たとえば植物や人間が作った建築物など、
時の経過でいずれは形が変わって行くものからアイデアが生まれる事が多いです。

制作に入る際、必ず行うルーティンはありますか?
夜は早く寝て朝早く起きます。
起きたらすぐ一時間くらい散歩をします。
朝早く太陽の光を浴びると明るい気持ちになるしやる気も出てきます。
朝食は軽めに食べます。
午前中から夕方にかけて作業をします。
夕方以降はアイディアスケッチをしたり明日の予定を立てたりします。

今回、「tagboat Art Fair 2026」に出展される作品について教えてください。
立体物と平面作品を合わせて展示をしたいと思ってます。
立体作品に関してはより質感を強調した表現の作品を展示する予定です。
立体物を作る前にドローイングで構想を練るのですが平面作品に関しては、
立体作品に至るまでの過程を感じられるようなものを見せることができたら良いと思っています。
今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
作品の制作過程を見直してる最中です。
今まで使う事がなかった素材を取り入れていきたいので新たな素材となるものを探しています。
いままで立体物を中心に作ってきたのですが共通のコンセプトで、
平面作品とアニメーションなど異なる表現方法も確立したいと思っています。
同じコンセプトでとれだけたくさんの表現方法を見つける事ができるか挑戦していきたいです

10年後、どのようなアーティストでありたいと考えていますか?
今のテーマをもっと突きつめていくとどんな物を作ることになっていくのか自分でも楽しみです。
しかし作品を作ることだけに焦点を合わせるのではなく、
あくまで生活の中にある作品作りを心掛けたいです。
日常の少しの変化にいつも敏感でいたいです。
4月24日(金)ー26日(日)開催:tagboat Art Fair 2026

「tagboat Art Fair 2026」
会期
2026年4月24日(金)ー26日(日)
詳細日時
・Preview -会場限定販売期間-
4/24 (fri) 16:00 – 20:00
・Public View -オンライン同時販売-
4/25 (sat) 11:00 – 19:00
4/26 (sun) 11:00 – 17:00
※3日間どなたでもご来場可能です
会場
東京都立産業業貿易センター浜松町館 展示場2階
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
JR/東京モノレール 浜松町駅(北口)から徒歩5分
ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩2分
都営浅草線/都営大江戸線 大門駅から徒歩7分
チケット代
1500 円(会期中再入場可能)
※障害者手帳のご提示でご本人様、付添いの方1名まで無料
※学生証のご提示でご本人様無料
※小学生以下のお子様は無料