「作品は観るだけでなく、買うことによって作品をもっと深く理解できたり、様々な人とのコミュニケーションが生まれたりして、本当に自分の世界が大きく広がります。」
そう語るのは、最低1年に1作品(ワンピース)を購入することを決意したアートファンの集まり「ワンピース倶楽部」を主宰する石鍋博子氏。
「頑張っている日本人アーティストを世界中に知らしめたいと思います。そのためには、まず日本人がもっと積極的にアートを買うことが重要。アーティストはカスミを食べては生きられませんから(笑)。国内アートマーケットが拡大すれば自然と世界のアートマーケットとつながっていきます。アートは世界共通語ですから。近い将来自分の所有作品について、世界中のアートファンと語り合うことを楽しみに、今日も最高のワンピースを探しております。海外のアートフェアでは必ず着物です。日本のアート事情をよく聞かれますよ。」
石鍋氏が主宰している「ワンピース倶楽部」ではアートを通じてのコレクターの楽しみ方を伝えている。
「ワンピース倶楽部はこの3年で70人の規模ですが、7月から始まる第4期では100人規模まで増やしていきたいと思います。アートを1枚買うことで世界が一気に広がります。ワンピース倶楽部ではギャラリストや所属アーティストによる勉強会および懇親会を月に一度開催しており、他のコレクター同士が仲良くなれる場を提供しております。」