ワンピース倶楽部流現代アートの楽しみ方とは?
「購入することを前提にして、現代アートシーンを楽しむ」というユニークなコンセプトが注目を浴びているワンピース倶楽部。今月号も引き続きワンピース倶楽部代表の石鍋博子氏にお話しを伺います。
まず覚悟をする。
「現代アートに興味はあるけど、どこから始めていいのかわからない」
そういう人達の背中を押してあげるのがワンピース倶楽部です。現代アートに限らず何でもそうですが、ただ眺めているだけでは対象物はいつまでも遠いまま。「手に入れる」と決意した途端今までとは違った景色が見えてきます。
そして、実際にギャラリー、美術館に足を運んでみる。
ギャラリーに行くなら、作家さんもいらっしゃることが多いオープニング(展覧会の初日)をお勧めします。気になった作品があったら、直接作家さんに説明していただけることも。値段もどんどん聞きましょう。思ったよりリーズナブルなことも多々ありますよ。会員同志誘いあったり、バスツアーがあったりと、一人では不安だったり億劫になったりする人にも気軽にギャラリーに足を運んでもらえる企画がたくさんあります。
さらに、勉強してみる。
ワンピース倶楽部では月に一度、東京の主要ギャラリーのオーナーと所属アーティストをお招きしてレクチャーを開催しています。世界のアート事情、ギャラリーのコンセプトなど、毎回貴重なお話を聞くことができます。
いよいよ購入する。
お気に入りの作品が見つかったら、購入します。ワンピース倶楽部では偽物の心配がないので、現存する作家さんの作品を購入することにしています。プロの定義が難しいのですが、やはりプロの作家さんのものを購入した方があとあとまで楽しめることが多いような気がします。
最後にワンピース倶楽部の展覧会に出品する。
自分の購入した作品を発表するのはドキドキする体験です。他の人が購入した作品を見るのも楽しいです。なるべく出展作品の作家さん達にもお越しいただくようにお願いしています。作家さん達との交流もうれしいおまけです。その頃には、現代アートの面白さ、奥深さにきっとどっぷりハマっているでしょう(笑)。