オオタキヨオは京都大学工学部建築学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科技術経営コースを修了。
その後金融機関にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事し、通貨、論理、スキーム、システムといった、社会における仮想的な構造の構造美を追求していく日々の中で、現実的な構造美を表現すべく、制作活動を開始しました。
阪急MEN’s TOKYO tagboatにて個展「Reality」の開催を予定している作家。その作品の奥深い魅力をご紹介します。
オオタキヨオKiyoo Ota |
SFの世界から飛び出してきたような作品
オオタキヨオの作品は通貨、論理、システムといった、 仮想的な構造から着想を得た形状を構築しています。
バーチャル空間上に構造と機能を抽象化して構築し、最先端の3DCG技術を駆使して出力しています。
理想の構造をつかみ取る天賦の発想力と、力学的に計算し実際に構築する技術が、洗練されたソリッドな作品を生み出します。
ミクストメディア (ステンレススチール、ポリアミド), 11x 11 x11cm, 2022
ミクストメディア (石墨、ポリアミド), 10x 25 x10cm, 2022
建築への興味からアートの道へ
幼い頃から建築に憧れ、幾何学的な絵を描いたり、鉄道の模型を作ったりすることに熱中してきたという作家。
大学で建築を学ぶうち、社会や経済への興味が強くなり、金融機関にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事。
しかしその後のリーマンショックで、金融業界で積み上げた仕事は外部要因によって一瞬で崩れ落ちるものと悟り、アートの道を志しました。
Perspective Bricks 7 stand VOID
ミクストメディア (石墨、ポリアミド), 30x 20 x3cm, 2022
アルミニウム、ポリアミド, 38x 38 cm, 2021
内面にある本質的な美
自然現象や人の心、そして社会の内面にある美しさ。それらが構造体に託されることによって、鑑賞者に新たな視点を提示してくれます。
立体的な作品は角度によってさまざまな視覚効果をもたらすように計算されており、見るたびに新たな発見があります。
まだ見ぬ未来を予見し、問いかけ続けてくる作品を通して、内に宿る美を体感してみてはいかがでしょうか。
ミクストメディア(ポリアミド、アクリル), 15x 30 x3cm, 2020
ミクストメディア(アルミニウム、ポリアミド), 20x 20 x20cm, 2020
2023年2月17日(金) ~ 3月9日(木)
営業時間:平日 12:00-20:00 土日祝日 11:00-20:00
*2月21日(火)休館日
*最終日は17時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・オオタキヨオによる個展「Reality」を開催いたします。
京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科技術経営コースを修了。
金融業界に就職するも、自分の死後でもなお永遠に残る”作品”をつくる”仕事”をしたいと思い、アートの道を志したオオタキヨオ。
3DCADで理想的かつ、現実世界で成立する構造をモデリングし、3Dプリンタで現実化。
哲学と数学が内包されたオオタキヨオの作品には、何か新しいものが生み出されるような仕掛けがあり、様々な角度から見れば驚きや気づきがあるはずです。
構造の美しさが端的に表れている最小単位「キューブ」をもとに遠近法と錯視を駆使し、モノの持つ本質的な美を追求しています。
タグボートでは初の個展となる本展では、「Boundary」、「BIT」、「Metabolism」、「Perspective」の4つのシリーズからなる新作を多数展示・販売致します。アートとテクノロジーが融合した空間をぜひご高覧下さい。
CONCEPT
オオタキヨオはデジタルを用いて現実世界にSFから出てきたような立体作品を制作する彫刻家です。
その作品は錯視や遠近法やモアレといった仕掛けを用いて、鑑賞者のモノの見方や存在と非存在といった固定概念に新たな視点を投げかけるものとなっています。
制作方法として、建築を学んだバックグラウンドを活用しており、まず3DCADで作品を含む展示空間ごと制作します。そして、作品が現実に耐えられるものか構造計算を行った後、最先端の産業用3Dプリンターにより現実化した上で金属や石墨等の素材を手作業で仕上げて完成させています。
タグボート初となる個展”Reality”では、現実世界における様々な壁を突破するというメッセージを込めたBoundaryシリーズ、デジタル世界における電子の流れを可視化したBITシリーズ、失われつつある建築様式へのオマージュであるMetabolismシリーズ、遠近法と錯視を用いて未来へ向かう前向きな気持ちになれるようなPerspectiveシリーズといった新作を中心とした30点を展示・販売します。
オオタキヨオによる非現実のデジタル世界に迷い込んだ様な、現実を是非体験してください。
オオタキヨオ
オオタキヨオKiyoo Ota |
経歴
東京大学大学院工学系研究科修了
京都大学工学部建築学科卒
秋田県立秋田高校卒 青森県生まれ
個展
2022 「Structure」 YUGEN Gallery
「Cubes」 Gallery TK2
2021 「Perspective」 Gallery TK2
「Skew」 Katsumi Yamato
「Boundary」 Gallery TK2
2020 「オオタキヨオ作品展」 tremolo cube
主なグループ展/アートフェア
2022 「和のあかり x 百段階段」 ホテル雅叙園東京
「Core part 7」 阪急メンズ東京
「ART SHINSAIBASHI」 心斎橋パルコ
「FOLLOW THE LINES」寺田倉庫 WHAT CAFE
「Power of art」大丸梅田店
「TAGBOAT ART SHOW」 阪急メンズ東京
「TAGBOAT ART FAIR」 東京ポートシティ竹芝
「ART NAGOYA」 名古屋観光ホテル
2021 「TAGBOAT Award入賞者展」 阪急メンズ東京 Tagboat Gallery
「SICF22」 Spiral
「アート解放区 Eats日本橋」 三井不動産
「GIFT」寺田倉庫 WHAT CAFE
「TAGBOAT Award」 渋谷ヒカリエ
「TAGBOAT ART FAIR」 東京ポートシティ竹芝
2020 「Tagboat Art Show」 東京ポートシティ竹芝
「SICF21」 Spiral
「0101 Art Fair」 台北市 Auction Center Taipei
2019 「アート解放区」 東急不動産 TENOHA代官山
「H.P. FRANCE rooms EXPERIENCE 39」 TOC
「Tagboat Independent TOKYO 2019」 ヒューリックホール
「H.P. FRANCE rooms EXPERIENCE 38」 TOC
2018 「Tagboat Independent TOKYO 2018」 ヒューリックホール
納品
2021 Fuji Television
2020 Haneda Innovation City
2018 W Shanghai the Bund
受賞
2021 3331 Art Fair Collector Prize
Tagboat Award 審査員特別賞 天明屋尚賞
2020 Akari Image Light Design Competition 特別賞
メディア
2022 「ONBEAT」 音美衣杜社
「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち」 BSフジ
2021 「新しいカギ」 フジテレビ
「Signature」 Diners club会員誌
「DIME」 小学館
2020 「Brutus」 マガジンハウス
2019 「モーニングサテライト」 テレビ東京