視覚と嗅覚の融合でアートの新境地を切り開くアロマ系コレクター
ギャラリーに足を踏み入れた瞬間、心地良い香りに包まれ一気にリラックスモードに。EMON PHOTO GALLERYで開催された大和田良「FORM」展に合わせて、この香りをプロデュースしたのが小泉亜里さんだ。5年程前にアロマに魅了され、専門学校で 学んだ後、現在はアロマセラピストとして様々な活動を行っている。最近では、東日本大震災に際し、ボランティアとして現地入り、アロママッサージを通じ て、被災者の心と体を癒した。
その小泉さんが、今回初めて挑んだのが、大好きなアートと香りのコラボレーションだ。「盆栽」を異なった視点で切り取り再構成した大和田良の写真作品か ら、色、線、気、光の表現などあらゆる構成要素を元にイメージを膨らませ、7種類のアロマをブレンドした。作品に調和したほどよい香りは、作品の印象をよ り深いものにしてくれる。
アロマセラピストの川島尚子さんと共に「ART AROMAREA」というグループを立ち上げた小泉さんは、「アートも香りも言葉のない世界だが、心や体に響きかけてくる「言葉」を感じる。今後も視覚と 嗅覚の融合による相乗効果を追究し、様々なアートシーンに香りを役立てていきたい」と語ってくれた。
ギャラリーislandでは、作品の印象を参加者自ら が香りで表現し、その香りをバスソルトに封じ込め、家に持ち帰るというユニークなワークショップを開催。まだ、始まったばかりのアートと香りの融合活動だ が、アートにどんな新境地をもたらしてくれるのか今後の展開が楽しみだ。