カネコタカナオは1977年埼玉県出身、武蔵野美術大学短期大学部美術科卒業。
身の回りにある物とモンスターを組み合わせ、グラフィティとアニメを融合した独特のタッチで作品を展開しています。タグボート主催のアートイベント「tagboat Art Fair 2022」に続き、銀座三越で開催された「Art Fair GINZA」にも出展し、新作はすぐに完売となる注目作家です。
阪急MEN’s Tokyo tagboatにて個展「Contour」開催を予定しているカネコタカナオ。作家のこれまでの作品をご紹介しながら、作品を構成してきた重要な要素について触れていきます。
グラフィティとアニメの融合
アニメやコミックに、自由自在にストリートなエッセンスを混在させたタッチで描かれるカネコタカナオの作品。
そのキャリアの初期から一貫して追求してきた独特な作風は、記号、キャラクター、グラフィティなど様々な要素が織り交ぜられ、
どこか馴染みのある懐かしさと同時に、観る者に全く新しい感覚をもたらします。
アクリル・水性ペン・キャンバス, 30x 30 x3cm, 2019年
アクリル・水性ペン・キャンバスボード, 46x 35 cm, 2020年
キャンバスボード・木製パネル・アクリル・水性ペン, 65x 50 cm, 2021年
溢れだすノイズ
作品に通底するテーマ「ノイズ」は、情報化社会において溜まり続けていく過剰なデータを指しています。
境界線を破壊し無尽蔵に溢れる情報、それによって翻弄される人々の姿。意味を失い断片化していく文字や形。
そこに現れるのは、私たちが既に見慣れてしまったようで、依然として異様な様相を呈するものたちです。
アクリル・水性ペン・キャンバス, 53x 72.7 cm, 2019年
アクリル・水性ペン・キャンバス, 65.2x 53 cm, 2018年
アクリル・水性ペン・キャンバスボード, 53x 42x 3.7cm, 2018年
物に宿るモンスター
カネコタカナオが描く「モンスター」は、禍々しくもどこか憎めない造形とポップなかわいらしさを併せ持ちます。
それは情報の渦に翻弄される人々の姿であったり、古い道具類に宿り人をたぶらかすという妖怪、付喪神であったりします。
キャンバスボード・木製パネル・アクリル・水性ペン, 103x 72.7 x3cm, 2022年
キャンバスボード・木製パネル・アクリル・水性ペン, 103x 72.7 x3cm, 2022年
キャンバスボード・木製パネル・アクリル・水性ペン, 103x 72.7 x3cm, 2022年
今回、展覧会「Contour」で表現されるのは、形の組み合わせとそこから生まれる繋がり。
新しく進化していくカネコタカナオの作品を是非ご覧ください。
2022年11月25日(金) ~ 12月15日(木)
営業時間:平日 12:00-20:00 土日祝日 11:00-20:00
*最終日は17時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・カネコタカナオによる個展「Contour」を開催いたします。
カネコタカナオは身の回りにある物とモンスターを組み合わせ、ストリートアートとアニメを融合した独特のタッチで作品を展開してきました。今年は弊社主催のアートイベント「tagboat Art Fair 2022」に続き、「Art Fair GINZA」にも出展し、新作はすぐに完売となる注目作家です。
作家はノイズやレイヤーをテーマに、1980年代のアニメに登場するキャラクターやグラフィティが混在した画風でモンスターを表現しています。人の中にあるモンスター、捨てられる物に宿るモンスターなど、付喪神の言い伝えにみられる日本のアニミズム的なもの、あるいは情報化社会において処理しきれないほど過剰に溢れる情報そのものなどが託されています。
タグボートでは2回目となる本個展では、新作8点を展示・販売致します。カネコタカナオのポップな色彩と異形態に隠れた不確かな世界を是非ご高覧ください。
CONCEPT
イメージと認識とズレ、形と属性についての関係性を
キャラクターを用いながら再構成しています。
過剰な情報の中で振り回され自分を見失っていく人や
SNSなどで見られるような匿名性が持つ凶暴さ、
意味を失い断片的になっていく言葉をテーマに
漫画や記号、文字やグラフィティなどを組み合わせながら
不確かで曖昧な形を作っています。
主な展示
2022 二次元派展 / 代官山ヒルサイドフォーラム
2022 Fragment / ART FRONT GALLERY
2022 Contemporary Tokyo will hold a group exhibition / 当代東京
2021 texture / MEDEL GALLERY SHU
2021 Disperse / 阪急MEN’S TOKYO タグボート
2020 TAGBOAT×百段階段 展 / ホテル雅叙園東京
2020 How Low? / THE blank GALLERY
2017 黒ノイズ / ART FRONT GALLERY
2016 分解ノイズ / THE blank GALLERY