タグボートが台中にて開催した展覧会「東京幻境 Tokyo Illusion」が、2ヶ月間の会期を終了した。
台湾・台中市のDali Art Plazaの1900㎡の会場で郊外の会場で開催したこの展覧会は好評を博し、台湾中のアート好きが訪れた。
本展覧会にも出展している和泉直青による制作と展示風景を撮影したドキュメンタリー映像は、再生回数はYoutubeでは50万回、Facebookでは40万回を突破したことが功を奏し、注目を集めることができた。
日本のアートや展覧会は、台湾の人から非常に注目度が親近感を強く持ってもらえている。
草間彌生や奈良美智など、世界で人気のある日本人作家の作品は台湾で多くのコレクターが買っているのはご存知かと思う。
開催当初はこのような著名な作家の作品に人気が集まっていたが、この動画の効果もあって、徐々に若手作家の作品が売れるようになってきた。
今回の展覧会の成功を見て、台中のDali Art Plazaからも今後の展覧会開催を懇願されることとなった。
今後もアジアでは、草間彌生、奈良美智、村上隆以外でも日本のアーティストによる展覧会の開催が望まれるようになるだろう。
今、台湾をはじめ日本のアーティストに対する注目がアジアで高まっているのにもかかわらず、国内のギャラリーはアートフェア以外に美術館などで作品を見せる機会を持てていないのが現状である。
それに対しタグボートは独自の戦略をとることにした。
今回は「Tokyo Illusion」というテーマで、平面だけでなくインスタレーション、映像、パフォーマンス等を前面に押し出した構成で展示した。
今後も、展覧会テーマを設定しタグボートが独自に選出するアーティストの大規模展覧会をアジアに紹介していく予定だ。