タグボートでのデビュー以来、展覧会で常に完売必至の人気作家である深澤雄太。
難関である東京藝術大学の油画専攻に現役で合格し、卒業後の現在もアーティストとしての道を突き進んでいます。
2022年3月は個展「Stand Up」を開催するほか、同時期に3つのグループ展へ参加するという躍進ぶりを見せる深澤。
その進化し続ける画業をご紹介します。
深澤雄太 Yuta Fukazawa |
憧憬の色彩
1996年東京都日野市に生まれ、日野市の風景を見ながら育った深澤雄太。
抜けるような青空の下、地元の看板や建物が等しく立ち並ぶ風景は、慣れ親しんだ土地への愛情を感じさせます。
日常の何気ない風景は、深澤の手にかかればたちどころに鮮やかな色合いに生まれ変わります。
瞳に焼き付くようなその色彩は、鑑賞者にも強烈な郷愁を覚えさせるのです。
手触りを生むマチエール
油絵具を使って描かれる作品は、たっぷり下地を塗り込んだ厚みのある表現を持ちます。
力強い色彩を盛り立てるようなその表面の凹凸は、より一層作品に込められた思いを物語ります。
細やかな筆さばきと大胆なストロークを自在に使い分けるその技術で、
まるで温もりのある感触のように脳裏に手触りを感じさせます。
まだ知らない未来へ
アーティスト・イン・レジデンスや旅行などで滞在した見知らぬ場所の風景も多く描いている深澤。
こちらの作品は瀬戸内海にある豊島で過ごした日々を描いた作品のひとつ。
コロナ禍に見舞われ、移動がままならなくなった現在、深澤が描く作品は、知らない世界へと私たちを連れていきます。
日々研鑽を重ね、着実に進歩していく深澤が次に見るのは、いったいどんな景色なのでしょうか。
個展「Stand Up」にて3/1(火)~3/21(月)まで展示
こちらは2枚のキャンバスを並べて同時に描き進められた作品。
深澤のアトリエのバルコニーから見える夜景が描かれています。
制作の合間に休憩をするとき、ここからの景色をいつも眺めているといいます。
手前にある鉄柵や奥の建物は、空の色や光の反射が混ざって抽象化された形として描かれています。
見比べてみると、同じものを描いていても、少しずつ異なっているのが分かります。
私たちの日常も毎日同じことの繰り返しかのように思えますが、同じ夜、同じ景色でも、実は少しずつ違っているのです。
毎日がいつもと同じ一日に思えても、一瞬たりとも同じ瞬間は無い、ということを伝えてくれる作品です。
まばゆい色彩がちりばめられたこちらの作品、実は川面に写る景色を描いて言います。
豊かな自然と、それを映しながらもとめどなく流れる水面。すべてが融合し光り輝くような作品です。
こちらは2015年、深澤雄太が東京藝大1年生のときの作品。
過去作品から変わらないエッセンスと、異なる色使いや筆さばきの変化が感じられます。
グループ展「TAGBOAT ART SHOW」にて3/9~3/15まで展示
友人が働いている釣り堀へ遊びに行ったときに見つけた景色。
何気ない景色であっても、誰かとの縁を感じながら描くことで特別な風景に生まれ変わります。
ダイナミックな滝の流れ、立ち上る水煙まで画面から感じられそうです。
雄大な阿蘇山の背景には風と雲の流れを思わせる青空。
動かざる存在と動きのある自然の景色の対比が躍動感を生み出します。
個展「Stand Up」インスタライブアーカイブ動画
展示作品を深澤雄太本人が解説するインスタライブを配信しました。アーカイブ動画は下記からご覧いただけます。
2022年3月は個展「Stand Up」の他、グループ展への出展を予定しています。
2022年3月1日(火) ~ 3月21日(月)
営業時間:11:00-20:00
*最終日は17時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
<1F Main Base>
2022年3月2日(水) ~ 2021年3月15日(火)
営業時間:11:00-20:00
*最終日は19:00閉場。
*その他、館の営業時間に準ずる
*会期中の展示入れ替え有り
出展アーティスト:
PART.1:3月2日(水)~3月8日(火)
有村佳奈/上床加奈/オオタキヨオ/木村美帆/塩見真由/
PART.2:3月9日(水)~3月15日(火)
石川美奈子/Calvin Hashi/工藤千紘/サイトウユウヤ/清水智祐/深澤雄太/
<7Ftagboat ギャラリー>
2022年3月1日(火) ~ 2021年3月21日(月)
営業時間:11:00-20:00
*最終日は17:00閉場。
*その他、館の営業時間に準ずる
出展アーティスト:
VIKI/河井いづみ/榊貴美/シムラヒデミ/濱村凌/深澤雄太/松森士門
会場
<1F Main Base>
阪急MEN’S TOKYO 1F Main Base
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 1F Main Base
<7Ftagboat ギャラリー>
阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
tagboat Art Fair
2022年3月11日(金) 16:00-19:00 プレビュー
*インビテーションをお持ちの方、もしくは当日チケットをご購入いただいた方はどなたでもお入りいただけます。2022年3月12日(土) 11:00-19:00 パブリックビューイング
2022年3月13日(日) 11:00-17:00 パブリックビューイング
会場
〒105-7501
東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F,5F
深澤雄太 Yuta Fukazawa |
1996 東京都日野市生まれ
2015 東京都片倉高等学校 普通科 造形美術コース 卒業
2019 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 卒業
個展
2018 初個展 gallery tagboat「泣いて、静かになる。」
2019 企画個展 gallery MARUHI 「吊るされた肉」
2019 個展gallery tagboat 「nostalgia」
2020 企画個展 gallery MARUHI 「HINO BURNING」
2020 個展gallery tagboat 「Landscape」
2021 個展gallery tagboat 「Stand Up」
受賞歴
2014 立川美術学院 タチビ祭 ギャラリー賞
グループ展
2019 東京藝術大学 東京都美術館 卒業展
2021 阪急メンズ東京「tagboat art show 2021」
2022 阪急メンズ東京「tagboat art show 2022」
2022 ポート竹芝「tagboat art fair 2022」