タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
作品制作にまつわるあれこれや、普段は聞けないようなお話などが満載です。
毎週更新していきますので、ぜひぜひご覧ください!
小さいころから絵を描くのが好きでしたか?
珍しい虫を捕ったり、模型を作ったり、釣りしたりルアーを作るのが好きでした。絵は、その中の一つという感じでした。とは言え、小学校の時、写生大会が、毎年あってその大会の前後一週間は、ヒーローでした。自分が描いてると先生や給食のおばちゃん達が、集まってきて後ろで「あの子は、いつか有名な画家さんになるんじゃないかしら、」ってヒソヒソ話してるのが聴こえてそうなのかなぁとボンヤリ思ったのを覚えています。
美術の道に進むことになったキッカケは?
高校受験の時に両親の提案で地元の芸術高校に行きました。その高校で恩師や仲間と出逢い、モノづくりの姿勢を学びました。少しでも上達したくて毎日遅くまで石膏デッサン室に篭っていました。電車の中では学校の図書館で借りた画集やテキストを眺めて帰るそんな感じでした。
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
大学一年生の時、トーキョーワンダーウォールに出しました。その入選展が最初の発表だったように思います。自分の腕試しと、そこで爪痕を残せばギャラリーに対してPRになり、かつ、バイト代になるではないかと。実際に、そこで作品を見たあるギャラリーから企画グループ展に誘われたのが最初の一歩だったと思います。
2018年台湾・台中にてタグボートによる大規模展覧会「TOKYO ILLUSION」に出展した作品
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
性分的に時間がある限り一点に拘ってしまうので放っておくといつまでも仕上がりません。この日までに仕上げるというエンドを決めてそれ以上は、手を入れれないという風にして、なるべく展覧会に目標とするボリュームを達成します。
日常で会食や打ち合わせに誰かに誘われても、「制作(仕事)が立て込んでいるのですいません」と断るのがなんだかカッコつけてるみたいで基本的に断りません。必然的に合間を縫って深夜や早朝に制作する事が多いです。スケジュール管理は苦手です。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
幾つかのシリーズがありそれぞれ制作方法が異なるのですが、その時一番興味のあるシリーズでギャラリーのテイストにもマッチしそうな方向性を朧げにイメージします。次に会場の広さや照明の色味などに響きあうサイズと数を考えます。
仮に、方向性が抽象画だった場合、世界中から凡ゆる情報を集めリサーチします。ネットから美術館の図書館まで。そこで一番目標として相応しい作家を何人か探して何が称賛されてるのか、ルーツは何なのか、また、何が『まだ足りていないのか』『日本でそれは有効か』を仮説検証を繰り返します。自分であればどうするか。更なる発展した作品とは何かを繰り返し悩み想像し実験している内に、いつの間にか新しいシリーズが生まれ自分らしい作品になっています。
最後に、暫く、自分の部屋に飾り自分が、美術館や、コレクターならその作品を買いたくなるか、飾りたくなるか、エキサイティングな気持ちになるかで、発表するかしないかを決めます。
現在tagboatにて開催中の個展「マテリアル・ワールド」
現在、力を入れて取り組んでいること
ありません。流石に太り過ぎてきたので、ジムに行くかなぁと思いながら早6年が経とうしています。
将来の夢、みんなに言いたいこと
世間的に、日本でアーティストというと=ナルシストで貧乏で破天荒で神経質な人ってイメージが付き物ですよね。 ですが、僕の知り得たアーティストの皆様は、謙虚で、話しやすく尊敬できる人間的に真っ当な人ばかりです。
自分もそうなりたいし、アーティストの世間的なイメージを底上げしたいです。
現在、阪急メンズ東京に移転したばかりのタグボートのギャラリースペースにて個展「マテリアル・ワールド」を開催中。
http://tagboat.co.jp/hankyumenstokyo-materialworld/
1983 三重県生まれ、東京都在住
2008 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
主な個展
2005 “happy painting” トーキョーワンダーサイト 本郷
2006 “杉田陽平展” ギャラリーアートポイント 銀座
2007 “reincarnation painting” インタラクティブ 東京
2008 “杉田陽平展” 新宿都庁 東京
2008 “platonic painting” ギャラリーMoMo両国 東京
2010 “emotional wild” gallery4walls 韓国ソウル
2011 “Ecce Homo” ZENFOTO gallery 六本木
2012 “BLACK・SWAN” MEGUMI OGITA Gallery 東京
2013 “はてしない物語” 渋谷西武美術画廊 東京
2013 “ラビット・アイズ” Maki Fine Arts Gallery 東京
2014 “コレクションと新作展” みんなのギャラリー 東京
2015 “印象派と具体美術が心地よい関係を保ったら” みんなのギャラリー 東京
主なグループ展
2008 “strenger project” ギャラリーstrenger 麻布十番
2009 “ART In The SKY” 天野太郎キュレーション 新丸の内ビルディング 東京
2010 “山本冬彦コレクション展”佐藤美術館 東京
2010 “トーキョーワンダーウォール10周年記念展”東京都現代美術館 東京
2011 “鎌倉現代アートプロジェクト” Niche Gallery 東京
主な受賞歴
2004 トーキョーワンダーウォール2004 東京都現代美術館
2004 シェル美術賞2004 代官山ヒルサイドフォーラム
2005 ワンダーseed2005 石原慎太郎買い上げ トーキョーワンダーサイト渋谷
2005 ウェーインクロサース賞
2006 GEISAI 特別審査員賞
2006 リキテックス賞
2007 ワンダーseed2007 塩原将志買い上げ トーキョウワンダーサイト渋谷
2007 シェル美術賞2007中井康之審査員賞 昭和シェル石油株式会社買い上げ 代官山ヒルサイドフォーラム
2007 ホルベインスカラシップ2007奨学生
2007 viaart シンワアートミュージアム ポーラ美術館御子柴大三審査員賞、コレクター田中早苗審査員賞、野呂好彦審査員賞
2008 ワンダーseed2008 トーキョーワンダーサイト渋谷
2008 丸山直文研究室賞 武蔵野美術大学
2008 ARTAWRDTOKYO2008 東京駅ギャラリー
2008 シンジュクアートインフィニティー 新宿マルイシティー
2008 トーキョーワンダーウォール賞2008 東京都現代美術館
2009 ワンダーseed2009 トーキョーワンダーサイト渋谷
2009 シェル美術賞2009 代官山ヒルサイドフォーラム
2009 三菱商事アートゲートプログラム09″10″11 入選
2010 第5回タグボートアワード平面作品部門特別賞
2010 未来の巨匠たち 主催:メリルリンチ日本証券株式会社
2010 kawaii賞 渋谷西武百貨店
2011 アーティクル賞 塩原将志審査員賞(アートオフィスシオバラ主宰)
主なパブリックコレクション
昭和シェル石油株式会社