
池伊田リュウ

プロフィール
特定不能の共感覚をレーダーとし、主に山や水辺の風景の中にある流動を描いている。
現在はtagboatを中心に展示履歴を更新中。ポートシティ竹芝、阪急メンズ館、銀座三越、大丸東京、博多阪急、他。
阿佐ケ谷美術専門学校絵画科・研究科卒業
第18回ホルベイン・スカラシップ奨学者
2021年8月 Independent Tokyo タグボート特別賞受賞

作品に共通するテーマ(アーティストステートメント)について教えてください。
仮定的なエネルギーの流動を表現し、実は境界の曖昧な生と死について描いています。
原因確定不能な共感覚が見せるものはミクロな粒子(たち)の周波数によって発生していると仮定しているため、
突き詰めると「生命について考えながら死の世界を描いている」ということになる気がし、
逆もまた度々行っています。
加えて、文化的な概念で述べられる「自然」についての整理できない感情と向き合い、
記述するような気持ちでも描いています。
作品のアイデアは、日常のどんな出来事や風景から生まれることが多いですか?
条件問わず日常的に生まれてくるものではありますが、即時使えるものは高確率で
「敢えて思考停止している時」
「思考が言語化されずぼんやりしている時」
「自分自身が在るという意識がオフになっている時」
に出て来ます。
従って、ランナーズハイのような状態であったり夢中で制作している時などに
唐突に汚れていないキャンバスほか画材一式を必要とし、逆に準備万端では出て来ないことも多く、
比較的困りながら場当たり的に折り合いを付けています。

作品を見る人に、「これを感じてもらえたら嬉しい」というポイントを教えてください。
作品を見る人は、作品を見るという行為を通してご自身の内面を覗くに違いないと思っているため、
「これを感じてもらえたら嬉しい」というポイントが見る人(=作者とは別の個体)の内部に既に無い限り届くことはない、
つまりこうした表明をしない限り大抵は届かないと想定しています。
が、「風景はパワー」
「パワーは溶ける」
「溶けるは自然」
「自然は闇」
「影は色彩」
「生は死」
「死は神」
「神は風景」
「常にオーケストラのようなものを感じながら作っている」
「アート以外にとりえのない陰キャの作品」
といったことが、おそらく自作品に存在する可能性のある要素かと思いますので、
一度そのように感じてみることご検討いただけましたら幸いでございます。

制作工程や素材について教えてください。
キャンバスを張り、または購入した張りキャンをイーゼルに乗せ、
筆に絵の具を絡めて擦り付けていきます。
下書きは必ず逸脱するかそれ自体を作品に持っていく方向に流れるため意味を為さず、行いません。
ターペンタインなど軽い油は画面上でなじませることも多く、重いワニスは絵の具とよく練って混ぜ、
描画前に揮発させることでやや固めて用いることもあります。
油彩で細い線を作る際には、練ってある程度固めカラーメディウム状になった絵の具とワニスを
飴細工のように伸展して使用することが多いです。
ご自身の作品において「色」はどのような役割を持っていますか?
表現の上で不可欠の要素。色を制限されても形と濃淡で描けはしますが、
現状は「カメラアイ的な現実とは区別した表現であること」のために鮮やかな色彩のセットを必要としています。
根拠なしに、単に直観としては(自分の場合)明るい赤、ピンク、オレンジ、黄などはノスタルジーと結びついていそうです。

緑、青、紫などは層の底にあるもの、暗いトーンの赤、ローズ、マゼンタなどは
影の中に感じる色彩要素としてそのまま用いがちな傾向にあります。
黄土色からダークブラウンまで、茶系は非常にふくよかで魅力的な、豊穣の色。
黒、白、グレーには滅多に手を出しませんでしたが、最近は敢えて白を使うようにした作品もあります。
油彩の白は暴力的だと思います。

10年後、どのようなアーティストでありたいと考えていますか?
まず作品を作り続けアーティストとして生き残っていること。
生きるために強く、生きる資格を持つために優しく、
2m200㎏ぐらいの心身ともにイケメンゴリラ的アーティストを目指したいです。

制作にあたって考えていることが薄暗い自覚のあるタイプですが、
「お前の作品を見ていたらいつかは死ぬことが少しは怖くなくなった気がするよ」
というようなことを言って頂けるアーティストになりたいです。
実は一度言われたことがありましたが、嬉しかったので将来もっと言われたいです。
4月24日(金)ー26日(日)開催:tagboat Art Fair 2026

「tagboat Art Fair 2026」
会期
2026年4月24日(金)ー26日(日)
詳細日時
・Preview -会場限定販売期間-
4/24 (fri) 16:00 – 20:00
・Public View -オンライン同時販売-
4/25 (sat) 11:00 – 19:00
4/26 (sun) 11:00 – 17:00
※3日間どなたでもご来場可能です。
会場
東京都立産業業貿易センター浜松町館 展示場2階
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
JR/東京モノレール 浜松町駅(北口)から徒歩5分
ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩2分
都営浅草線/都営大江戸線 大門駅から徒歩7分
チケット代
1500 円(会期中再入場可能)
※障害者手帳のご提示でご本人様、付添いの方1名まで無料
※学生証のご提示でご本人様無料
※小学生以下のお子様は無料