ももえは、埼玉県出身で多摩美術大学を卒業後、二次元のフラットなキャラクターと日常的な素材を組み合わせることで、キャンバスの枠を拡張するような独自の表現を展開してきました。自身が「面白い」と感じたことを、そのまま見る人と共有できるような作品を目指し、キャラクター表現と現実の素材を融合させた新鮮なビジュアルを生み出しています。
今回のインタビューでは、創作の原点や作品に込める思い、そしてこれから挑戦していきたい表現についてお話を伺いました。
ももえ momoe
埼玉県出身 多摩美術大学卒業
二次元のフラットなキャラクターと日常的な素材を合わせ、キャンパスの枠を拡張するような作品を制作しております。私が面白いと感じたことを、見てくれた方にも面白いと感じてもらえるものを作りたいと思っています。
「平面的なキャラクター」と「実在する物質」という組み合わせは、ももえさんの作品において大きな特徴ですが、この方法にたどり着いた背景は何でしょうか?
キャンバス作品を描くとなったときに、実物だからこその、生で見るからこその良さ
を作りたいと思いました。キャンバスと質感の違う素材を使うことでそれを作れるの
ではと考えたのが最初だったと思います。
今回の個展「affogato」で特に注目してほしい作品や見どころはありますか?
初めて100号のキャンバス作品を制作しました。
大作をつくるなら毛糸を使いたいと以前から思っていたので、今回それを実現できて嬉しく思います。作品全体を通しては、見応えのある表現を目指し、バリエーション豊かな仕上がりになるよう意識して制作しました。
これまでの制作で、特に印象に残っている“異質な組み合わせ”はありますか?
キャンバス×キャンバスです。いつもはキャンバスに何か他の物(毛糸・基盤など)を組み合わせて作品にしていますが、キャンバスにキャンバスを組み合わせたことがありました。 絵とアイディアが上手く組み合わ去っているような気がしていて、気に入っています。
今後挑戦してみたい新しい素材やモチーフはありますか?
フィギュアなどの立体表現に興味があります。私にとっては立体は実現のハードルが高いものですが、だからこそやってみたいと強く思います。昔、3Dペンでキャラクターの頭部を作ってみたことがありますが、今またやってみたいと思います。
SNSでの投稿がとても魅力的ですが、発信する際に意識していることはありますか?
特に意識という意識はないのですが、写真でも良さが伝わる作品を選んでSNSにはアップしています。少し横から見た方が面白みがある作品だったら斜めから撮ってみるとか。 分かりやすくなるようにしています。
今回の個展ではグッズ販売もありますが、グッズと作品、それぞれで大切にしているポイントや役割の違いについて教えてください。
自分自身も欲しいと思えるようなグッズを頑張って作っています。今回のグッズは他の作家さんと一緒に制作してもらったりして作っているので、どれも今までにない良い物を作ることができたと思います。 感覚としては、作品の延長線のような気分で作っています。
ファンの方やお客様の反応が、作品づくりに影響することはありますか?
喜んでいただけると、私も嬉しくなります。また次も頑張って制作していこうと思えます。 とはいえ反応によって制作スタイルを変えることはあまり無く、良いことも悪いことも受け入れつつ自分が面白いと思ったものを作るという軸は変えずにいきたいと思っています。
今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
まだまだ知らないことがたくさんあるので、広く色々な物を見ていきたいです。それ
でまた何か思いついたら作って。インプットとアウトプットを繰り返しながら楽しく
制作を続けていきたいです。
挑戦したいことは、ドローイングのようなラフな作品も作ってみたいです。
9月12日(金)からギャラリーにて個展「affogato」を開催いたします!
ももえ「affogato」
2025年9月12日(金) ~ 10月4日(土)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※初日の9月12日(金)は17:00オープンとなります。
※9月23日(火)は祝日のためお休みとなります。
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F