樋熊あかりは、2023年に東京藝術大学に入学して以降、制作と発表を精力的に行いながら、自身の体験をもとに作品を生み出してきました。
近年では、粘土でつくった人形を油彩で描くシリーズを展開するなど、その表現はさらなる広がりを見せています。今回のインタビューでは、創作の原点や作品に込める思い、そしてこれから挑戦していきたいことについて、お話を伺いました。
樋熊あかり Akari Hikuma
2004年 愛知県生まれ
2023年 東京藝術大学に入学。
自身が社会で感じた感情や感覚を、モチーフの組み合わせによる具象絵画で表現している。
現在、東京藝術大学に在学しながら制作・展示活動を行う。
展示歴
2023年 「一蓮回廊展」 ヒコヒコギャラリー 銀座
2023年 「藝祭 油画有志展」 東京藝術大学美術学部絵画棟5階 509
2023年 international AAIP Exhibition
2024年 「穴展」 GALLERY33
2024年 「藝祭 油画有志展」 東京藝術大学美術学部絵画棟5階 507
作品を作り始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけや影響を受けた出来事があれば教えてください。
子供の頃はコピー用紙に絵を描いたりダンボールでロボットを作ったりして遊んでいました。ずっと空想してた子供だったので、その空想の捌け口として絵を描いてました。
アーティストを目指すようになったのは、どのような経験や思いがきっかけでしたか?
藝祭で初めて社会への思いを絵にし、言葉では伝えきれない感情が人に届いた経験が原点です。
「一蓮回廊展」 での展示作品
現在の作風に至るまで、どのような試行錯誤を重ねてきましたか?影響を受けたものや、転機となった経験があれば教えてください。
自分のは出来上がった作風っていうより、ずっと試行錯誤の最中って感じです。
粘土のシリーズも初めは実験でした。そこから、自分の抱いてるテーマを元に足したり引いたりしてます。
作品を発表し始めたのはいつ頃ですか? 初めて発表するまでの経緯や、その時の気持ちを覚えていますか?
大学1年生からです。藝大に入って初めての藝祭で、今とは違うモチーフの作品を発表しました。ありがたいことにたくさんの方に見ていただけて、あくまで一学生だった私が表現者として舞台に上がっていたことに気がつき、とても気が引き締まりました。
作品に共通するテーマやコンセプト(アーティストステートメント)について教えてください。
社会で感じたことをテーマにモチーフを組み合わせて作品をつくっています。今回の作品は、「社会の中で大人ぶってしまう自分」や「偽ってしまう自分」をテーマに描きました。
作品はどのような技法や素材を用いて制作していますか? 制作プロセスについても詳しく教えてください。
粘土シリーズは、実際に粘土で作った人形をよく観察しながら油絵で描いてます。
最近は自分自身も作品に出てくるようになってきました。
影響を受けたアーティストや作品、または制作のインスピレーション源について教えてください。
影響は色んなものから受けるのでこれとは言い切れないのですが、作品との向き合い方はキースヘリングの影響を受けています。
今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
最近は社会で感じた感情などにも目を向けていて、セルフポートレート作品としての表現に挑戦してます。
7月11日(金)からギャラリーにてグループ展「Made in Child」を開催いたします!
「Made in Child」
2025年7月11日(金) ~ 7月29日(火)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※初日の7月11日(金)は17:00オープンとなります。
※オープニングレセプション:7月11日(金)18:00-20:00
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F