深澤雄太は1996年東京都生まれ。2019 年東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。
日常の一瞬や風景を美しく捉え、鮮やかな色彩表現と大胆なストロークで叙情性豊かに描き出します。tagboatの新ギャラリーにて個展「soul」を開催予定。
個展にて展示予定の作品を中心に、その尽きない魅力をご紹介します。
深澤雄太 Yuta Fukazawa |
縁のある風景を描く
深澤雄太が描き出すのは、日常に秘められた美しさ。
作品のモチーフは、実際に自分の目で見た風景を収めた写真から選び、描きたいと思う風景を描きたいように描いています。
国立市や豊島など、作家との繋がりが深い土地の風景は、鑑賞者の心まで連れて行ってくれます。
キャンバスに油彩,117x 91 x3cm, 2023
キャンバスに油彩,65x 53 x3cm, 2023
キャンバスに油彩, 38x 46 x3cm, 2023
厚く、薄く、塗り重ねた色
作家は、透明色と隠蔽色を何度も繰り返し重ねることで絶妙な色合いを表現しています。
さまざまな絵の具を使い分け、厚く、薄く、幾度も塗り重ねることで生まれてくるのは、僅かな色のニュアンス。
キャンバス上に現れるのは、まさに作家にしか出せない色なのです。
キャンバスに油彩, 80x 100 x3cm, 2023
キャンバスに油彩, 14x 18 x3cm, 2023
キャンバスに油彩, 53x 46 x3cm, 2023
直観と欲求が連れて行く場所へ
作家は絵と向き合う時、ただひたすらに自身の直感を信じるといいます。
気持ちいいと思う形や色、作品のモチーフさえも全て直感で選び取られた先には、未知の情景が広がります。
飽くなき制作欲求へと突き動かす、その直感こそが、ひとつひとつの作品を生き生きと輝かせるのです。
キャンバスに油彩, 80x 65 x3cm, 2023
キャンバスに油彩, 27x 22 x3cm, 2023
展覧会情報
深澤雄太「soul」
2023年9月21日(木)~10月21日(土)
営業時間:11:00-19:00 休廊日:日月祝
*初日の9月21日(木)のみ17:00-19:00営業。
*オープニングレセプション:9月21日(木)18:00-19:00
*9月23日(土)は祝日のため休廊。
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
tagboatギャラリーにて、現代アーティスト・深澤雄太による個展「soul」を開催いたします。
日常の一瞬や風景を美しく捉える深澤雄太。個展「soul」は、国立市や豊島を中心に、作家との繋がりが深い風景を描きます。彼は人々が目を背けがちな対象を美しく表現し、透明色と隠蔽色を何度も繰り返し重ねることで生まれる僅かな色のニュアンスを絶妙に表現します。
tagboatでは5度目となる本個展では、新作約30点を展示・販売致します。日常の中に秘めた美しさを発見し、美意識を呼び覚ます新作を是非ご高覧ください。
CONCEPT
“私は、現代の絵を描く画家になりたかった。
モチーフ選びは、輪郭を借りるだけで特別に何かを表そうとか意味を持たせることはしたくないと思ったのだ。なぜそうなったかというと、自分自身がその様な描き方を望まなかったからだ。直球で何かものに向かい、直接的に風景や日常の一場面を描く方が自分らしいと思った。しかし、幼少期にポール・セザンヌの絵を見て「特別だ」と強く感じた。ただの風景画や人物を描く画家にはなりたくない。今でも現代の絵を描こうと画家の探求は続いている。”
絵と向き合う時、私はただひたすらに自身の直感を信じます。気持ちいいと思う形や色、作品のモチーフさえも全て直感で選び取るのです。作品のモチーフは、実際に自分の目で見た風景を収めた写真から選びます。描きたいと思う風景を描きたいように描く。そうやって1枚の絵が完成した時、私の内に生まれるものは、疲労感と充足感、そして何よりももっと絵を描きたいという欲求です。私を制作へと突き動かすのは、この直感と欲求なのです。
では、私の原動力が直感と欲求ならば、私が作品制作を通じて表現したいものは何なのでしょうか。自問自答する程に分からなくなりますが、一つ答えを出すとするならば、それは私自身の「魂」なのだと思います。人の気持ちや言葉は目に見えるものではありませんが、絵画という言語を通して私は自身の「魂」を鑑賞者へと訴えかけたいのです。
ある人には、ノイズになるでしょう。またある人には、心地のよいものになるでしょう。私は色々なことを想像し、時に不安を抱きながら、それでも自分が信じた方向へと突き進み絵を完成させる他にありません。あの時の記憶、あの時の感覚、あの時の時間は、今この時の一瞬一瞬であり刹那的なものであります。しかし、私はその一瞬一瞬を捉えようとして、心情を揺れ動かしながら絵を描いていくのです。
深澤雄太
深澤雄太 Yuta Fukazawa |
経歴
1996 東京都日野市生まれ
2015 東京都片倉高等学校 普通科 造形美術コース 卒業
2015 立川美術学院 絵画科 卒業
2019 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 卒業
2019 中国 上海 2ヶ月間の滞在制作
(corona virus発生の為、やむなく中断)
2020 香川県 小豆郡土庄町豊島 4ヶ月間の滞在制作
2023 現在 東京都国立市在住
個展
2018 初個展 gallery tagboat
「泣いて、静かになる。」(人形町)
2019 企画個展 gallery MARUHI
「吊るされた肉」(根津)
2019 個展gallery tagboat
「nostalgia」(銀座)
2020 企画個展 gallery MARUHI
「HINO BURNING」(銀座)
2020 個展gallery tagboat
「Landscape」(銀座)
2022 個展gallery tagboat
「Stand up!!」(銀座)
2022 個展galleryTRiCERA
「 – どこにでもある青 -」(西麻布)
受賞歴
2014 立川美術学院 タチビ祭 ギャラリー賞
グループ展
2019 東京藝術大学 東京都美術館 卒業展(上野)
2021 阪急メンズ東京「tagboat art show 2021」(銀座)
2022 阪急メンズ東京「tagboat art show 2022」(銀座)
2022 ポート竹芝「tagboat art fair 2022(浜松町)
2022 博多阪急 「tagboat art fair 2022」(博多)
2023 三越銀座 「tagboat art fair GINZA 2023」
メディア・書籍での紹介
2019.4
著作 徳光健治:「教養としてのアート 投資としてのアート」
2019.2.15号
雑誌 Pen出版:「今こそ知りたい!アートの値段」
2019.4
雑誌 美術の窓 出版:「美術の窓 5月号〜新人大図鑑2019〜」
2020.9
モデレーター:徳光健治 放送番組:KinKi Kidsのブンブブーン-フジテレビ【霜降り明星とブレイク必至アートを買おう!】番組内でせいやは深澤作品「舞い散る豊島の桜」の購入を決定した。
2023.1
雑誌 ART collector’s 出版:「完売作家2023年」 (promoter gallery tagboat)